気が付いた時には雨の路を歩いていた
オメガであるために辛い思いしかない
女みたいな顔だからか…
おまけに母親と言い争いして飛び出して
かろうじてiPhoneだけは持っていた
夏の雨とは言え気温が低いせいか怠くなって
とうとう…座り込んだその時
一台の車が停まってドアが開いた音
そして力強い腕に抱き上げられて
安心した瞬間僕はそのまま目を閉じた