今週末も行きつけのBARへと飲みに行った
金曜日のせいかいつになく客がいて落ち着かない
ジントニックと一杯だけ飲むと切り上げた
駐車場に歩き出した時スマホに着信音が
出ると[…助けて!場所は…っ…]切れた
急いで車に乗り込むとスピード違反ぎりぎりで
少年の自宅前に着いた途端に走ってくる足音
車から出て待つとやはり少年だったが…
この寒い季節だというのにシャツ一枚だけで
おまけに足下は裸足だった怒りが込み上げる
俺の顔を見て気が抜けてしまったらしく
大きな瞳から涙を溢れさせて抱きついてきた
[取り敢えず俺の家に行こうか…もう大丈夫だ]
右側を見るといつの間にか眠っている
頰にはまだ涙の跡が見えて…堪らなくなって