初詣をまさか自分の恋人と出かけるなど
35年間生きてきた中では始めての経験だった
なるべく目立たないようにと混雑時を避けて
手を合わせている小飛の存在に救われている
初詣を済ませると車に乗ると[俺が運転するから
寝てろよ…唐毅]掠れ気味の声だが癒される
無言で肩を引き寄せると一瞬だけのKiss
紅くなった小飛を見ている内に我慢出来なくて
[俺が運転してやるから…帰ってから抱くぞ
いいな?それとも一緒にシャワー浴びるか?]
結局大人しくなった小飛を楽しみながら
屋敷に着くなり小飛を抱き上げて二階へと
変えたばかりのシーツを見ている小飛を
[…どうされたいんだ…小飛…お前が決めてくれ
服を着たままで抱いて欲しいのか?]
そう言いながらも視線は逸らさずに追い詰めて
視線を絡ませている内にやがて唐毅は
シャツの裾から手を…感じてしまいながら
抱かれる側になるなんて想像など出来なかった
それなのに唐毅が男女問わずと聞いてから
自分の唐毅に対する感情を自覚してしまう
そして入院していた病院の屋上でKissして
始めて触れたら欲しくて堪らなくなった
唐毅が裁判所に行ってしまった前日の夜
自然に唐毅に抱かれる事実を受け入れて
まだ眠っている唐毅を見ていたら訳も無く
泣いてしまうなんて…どうしてなのか?
