抱き合った後顧海が真剣な表情で
[…洛因…俺と一緒に英国に帰ろう…愛している]
聞き間違いなのか…?思わず見上げてしまう
だが聞き間違いではない事はすぐに分かった
床に落ちているスーツのジャケットから
blueの小箱を取り出して開けた瞬間…まさか
そこには顧海の左手に付けてある指輪…
そして自分の左手をそっと持つと薬指へと
[…本当は再会した時にお前にプロポーズして
渡したかったんだ…10年間も…悪かった
お前との事が父親に知られてな…お前の
昔の女がリークしやがったんだ…だから
お前を守るために北京から出たんだ]
知らなかった…自分を守るために…顧海は
泣き出してしまった…やっぱり離れられない
顧海は少しも変わってなどいなかったんだ
ただ静かに泣いている自分を強く抱き竦めて
逃げない覚悟を…そして服を着て部屋から