あの日からいつの間にかもう10年が経った
顧海とは卒業後すぐに音信不通になって
一度だけ顧海の自宅まで会いに行ってみたが
母が出てきたらどうしようと思い諦めた
あいつの父親は厳格な人だと聞いていたため
例え会えたとしても教えてくれる訳が無い
噂では北京から出て英国の大学に進んだと
恐ろしく頭の良い奴だからあり得ると思う
会いたい…傲岸不遜だけど優しくしてくれた
顧海によって何もかもが作り変えられて…
あいつで無ければ満たされない事実を知った
自分とは言えば北京から出て上海に出てきた
北京市内にはあいつとの思い出があり過ぎて
同僚たちには[白珞因も早く家庭を作るべきだ
お前なら絶対に幸せになれるから]
実際紹介されて女性にも何回か会ってみた
でも…どうしても…駄目だった…抱けなかった
こんな自分に変えたあいつが…憎くて
