何時も同じ時間に所轄署から出ると
唐毅の車が停めてあって運転席から
スーツ姿の唐毅が降りて来ると[帰るぞ小飛
何が食べたい?]一緒に出て来た趙子たちは
驚きの表情を隠さない…呆気に取られている
側に行くと[ただいま唐毅…甘辛が食べたい]
そう言いながら車に乗って後ろを見れば
まだ趙子たちは見ている…すると[小飛…
まだお帰りのKissをして無い]振り返ると
一瞬だけど唐毅の唇が触れて…泣きそうに
左手を伸ばすと唐毅の自分よりも大きな手が
三年の刑期を無事に終えて…やっと

三年振りに小飛を見た瞬間…泣きそうになる
非番の日も小飛は会いに来てくれた
そして何よりも驚いたのは一緒に住むと言う
警察官と所謂マヒイアのBOSSで…それでも
俺はどうしても小飛を諦め切れない
互いにRISCがとてつも無く尋常じゃない事は
小飛を愛してしまったと自覚した瞬間から
覚悟を決めている…あの日初めて小飛を抱いた
溺れてしまった…何時もよりも掠れた声に
背中に感じた鋭い痛みさえも…愛おしい