陛下が寝入っている間にあの男の部屋に
憎らしいと同時に慕わしい感情が混在して
忍び足であの男に抱きつくと抵抗してきたが
[私を抱かないのならば…ばらしてやるから
何故女の私でなくて陛下を抱くのか…!]
そして頸から下げてある頸飾りを奪って
私が持っている頸飾りと合わせた瞬間には
互いの記憶が一瞬にして覚醒して…絡み合う
あの男に抱かれながらもやはり感じない
汗で滑る身体にしがみついても…虚しい
腹の子には愛情など無いはずなのに何かが
どうやって二人に思い知らせてやろうか
やはり…この男には…死んで貰うのが…
ありきたりな死に方はつまらないから
陛下の目の前が一番効果的で且つ簡単な事
二人を赦しはしない…!思い知らせてやる