陛下はいつからか孤独感に飢えていた 
幼なじみで許婚の王妃がいるにも関わらず
南庭の蓮のが見たくてその日の夜
陛下は従者が漕ぐ舟に乗って南庭へと
しばらくは月夜に照らされる蓮を見ていたが 
ふと視線を遣ると一つの蓮が光り輝いて
舟を側に寄せてから手を伸ばした瞬間
妖艶な美貌の男が浮かび上がってきた…
抱き抱えて王宮内に戻ったが出迎えた
王妃は…いいようのない不安しか…覚えず