昨日、仕事で行ったあの街。


最後のデートをした
思い出の場所。



ドキドキした。


ちょっとだけ…

ほんのちょっとだけ、
胸が苦しくなった。


でも
大丈夫だった。

涙は出なかった。


切なさもあったけど
懐かしささえ感じた。

まだ4ヶ月前のことなのに。



あの日

あの人と一緒に乗った電車も
一緒に見た景色も
腕を組んで歩いた道も
一緒に食べたものも

寒がった私に貸してくれた大きなジャケットも
ポケットの中でぎゅって握られた手も
エレベーターの中で抱き寄せられてキスしたことも

切なさでいっぱいになって
涙を堪えながら帰りの電車に乗っていたことも

そして
最後に彼の顔を見ることができなかったことも

顔を見て「さよなら」が言えなかったことも

電車を降りて1人泣きながら帰ったことも…



全部ぜんぶ
懐かしくて、切なくて、愛おしくて

『いい思い出』って、そう思えた。



思い出になったんだ。

やっと。



今なら、笑顔で
「ありがとう。さよなら」って
顔を見て言えるような気がした。


その必要はあるのか、ないのか…。




最後に聞いたあの人の言葉

「またね」 

が、今でも忘れられない。


私たちに「また」はあるんだろうか。



「俺たちずっと一緒だろ?」

あの人が言ったその言葉の意味は、
もっと時間が経ったらわかるだろうか。


友達でもなく、恋人でもなく
だけどとても大切な存在として…


いつか再会できる時がくるのかな…。



それまでもう少し、あと少し
時間に頼ろう。