地震発生から数日後
また、連絡があった。
あの人から。
泣いてる場合じゃないのに、
その着信にたちまち心は乱された。
あの地震の恐怖が蘇った。
心細くて不安だった思いが。
でも…
やっぱりその電話に出ることはなかった。
あそこで出てしまっていたら、ダメだった気がする。
あの不安定な気持ちのまま
あの人の声を聞いてしまったら
今まで我慢してきた3ヶ月が
張りつめていた細い糸が、一気に切れてしまうと思った。
その電話があってから
仕事の手は止まり
ボロボロ涙が溢れてきた。
色んな思いがせきを切ったように溢れ出して
声を出して泣いていた。
それでも、必死に必死に
気持ちを抑えた。
会いたい気持ちを
すがりたい気持ちを。
私とあの人は家族じゃない。
家族にはなれない。
あの人には家族がいる。
自分の家族と
相手の家族と。
それを大事に守っているんでしょう?
もういいじゃない
もう、その家族だけを大事にしていけばいいじゃない
だから結婚したんでしょう?
私のこと、放っておいてよ
もう構わないでよ…
恋しい気持ち、会いたい気持ちを必死に堪えながら
それはまるで禁煙だったり、断酒だったり、薬物だったり
それらの中毒患者のように
“あの人”という依存症から抜け出すために
もがきながら
毒素が抜け切るのを待つしかない日々。
時間が経つのをひたすら待つしかない。
そういえばもう3月も終わり。
もう春だ。
あの人と出会ってからのこの6年と5ヶ月の間
ひとつの季節を、会わずに連絡も取らずに過ごしたことはない。
寒くて人恋しかった冬が終わる。
一番寂しく辛かった季節。
これを乗り越えれば、春が来る。
暖かくなれば、もっと大丈夫になるはず。
もうこれ以上恋しくなんかなりませんように。
また、連絡があった。
あの人から。
泣いてる場合じゃないのに、
その着信にたちまち心は乱された。
あの地震の恐怖が蘇った。
心細くて不安だった思いが。
でも…
やっぱりその電話に出ることはなかった。
あそこで出てしまっていたら、ダメだった気がする。
あの不安定な気持ちのまま
あの人の声を聞いてしまったら
今まで我慢してきた3ヶ月が
張りつめていた細い糸が、一気に切れてしまうと思った。
その電話があってから
仕事の手は止まり
ボロボロ涙が溢れてきた。
色んな思いがせきを切ったように溢れ出して
声を出して泣いていた。
それでも、必死に必死に
気持ちを抑えた。
会いたい気持ちを
すがりたい気持ちを。
私とあの人は家族じゃない。
家族にはなれない。
あの人には家族がいる。
自分の家族と
相手の家族と。
それを大事に守っているんでしょう?
もういいじゃない
もう、その家族だけを大事にしていけばいいじゃない
だから結婚したんでしょう?
私のこと、放っておいてよ
もう構わないでよ…
恋しい気持ち、会いたい気持ちを必死に堪えながら
それはまるで禁煙だったり、断酒だったり、薬物だったり
それらの中毒患者のように
“あの人”という依存症から抜け出すために
もがきながら
毒素が抜け切るのを待つしかない日々。
時間が経つのをひたすら待つしかない。
そういえばもう3月も終わり。
もう春だ。
あの人と出会ってからのこの6年と5ヶ月の間
ひとつの季節を、会わずに連絡も取らずに過ごしたことはない。
寒くて人恋しかった冬が終わる。
一番寂しく辛かった季節。
これを乗り越えれば、春が来る。
暖かくなれば、もっと大丈夫になるはず。
もうこれ以上恋しくなんかなりませんように。