とにかく、揺れがおさまるのを待ち続けた。

おさまったかと思っても
何度も何度も余震が続いた。

でもそんな恐怖の中でも
私は仕事を続けた。

そうすることしかできなかった。


携帯は繋がらなくなっていた。

固定電話も使えなくなっていた。


家族を思いながら
友達を思いながら
そして
あの人を想いながら
不安と恐怖の中、ただ仕事を続けた。



夜遅くになって、やっと携帯が使えるようになった。

心配してくれたメールが何通かきていた。

そのメールを見て、涙が流れた。


そして、ずっと実家の電話にも携帯にも繋がらなくて
心配だった家族から、電話がかかってきた。

家は多少の被害はあったようだけど
家族はみんな無事だとのことだった。

安心した。


それから…
先輩じゃない独身彼からも。

しかもその頃私は風邪もひいていて
彼からの誘いを断っていたこともあって

「地震と風邪と大丈夫かー?」って。


友達も、家族も、独身の人も

私のこと心配してくれる人がいるんだ…

1人じゃなかった

みんなありがとう。。


人の温かさに触れて、泣いた。



心細くて泣いてる場合じゃない

生きてるだけでも幸せなんだ

家族が無事でいるだけでも幸せなんだ

家があることだけでも幸せなんだ


泣いてる場合じゃない。


愛だの恋だの
ましてや不倫だの言ってる場合じゃない。


あの人を想って泣くことすら
不謹慎な気がした。