少し前に、彼と海外ドラマか何かを見ていたとき
あるシーンでこんな話になった。

それは、ある男が好きな女に対して
冷たくその彼女を突き放すシーンだった。

それは彼女のことを思ってこその態度だった。


彼「なんで?こいつ、この女のこと好きなんだろ?」

私「だからー!好きだからこその優しさでしょ!
いつも私も○○くんに言ってるよね?
○○くんに足りないのはこういう優しさなんだよ」

彼「なんだよそれ…」

私「突き放すことが本当の優しさだってことがあるんだよ」

彼「俺にはそういうの出来ないよ」

私「なんでよ? 私がどうしてもってお願いしても…?」

彼「……。なんで?そうしてほしいの?」

私「前から言ってるじゃん。
突き放して捨ててくれた方が私のためなんだよ」

彼「嫌だよ。そんなこと出来ないよ」



こんな会話をこれまでに何度もしてきた。


相変わらず彼は「嫌だ」「出来ない」の一点張り。
意気地なし。



だけど、不倫という恋愛において
別れを切り出すのは
終止符を打つべきなのは
女(独身側)であるべきだと私は思っている。


彼から別れを切り出す可能性は
ほぼゼロに近いだろうと、いい加減気づいた。


だからこそ、私は別れを切り出さなくてはいけない。

私から終わりにしなくてはいけない。



今まで別れを切り出さなかったわけじゃない。

何度か別れを切り出したことはあった。

何度もどん底に落ちるたびに。

もう耐えられない、もう這い上がれないと思うたびに。


それなのに、どん底から這い上がってしまってきた。
良くも悪くも。


何がそうさせていたのか。

彼を想う強い気持ちなのか

それとも意地なのか

執着なのか

情なのか


多分、それら全部。