昨日、彼に電話をしても反応がなかったから
メールしてみた。


「今日仕事で外にいる?
 それともお家ですか?」



だけど返信もなく…



あぁ…

タイミング逃しちゃったかな…

奥さんとおうちにいるのかな…



月曜日に会おうって言ってたし、
その時に渡せばいいか…


ちょっと残念だけど、仕方ない。


そう思って、ほぼ諦めた。





だけど…

それから20分後くらいに彼から着信が。


彼は、「いま(家を)出てきた」って。


逸る気持ちを抑えながら彼と話した。



私は「バレンタイン」も「チョコ」という単語も出さずに

「外にいる時にちょっとだけ会えないかなって思って…」

みたいな感じで伝えた。



すると彼が

「7時くらいに空くから、じゃあお茶しよっか?」って。


キャーーーーーーーーーーーー!!!!
やったーーーーーーーーーーー!!!!

って嬉しくて叫びたかったけど

「うん、じゃあまた後で」なんてシラっと返事をして
電話を切った。



たぶん、その日の仕事内容を聞いていた私が思うに、
1時間もあれば終わる仕事のはずで。

19時に終わるってことは、17時半~18時くらいに行けば
間に合う案件。


でも彼は16時すぎに家を出て、電話をかけてきた。

ちょっとだけ早く家を出てくれたのかな…?
なんて思った。





それからはもうウキウキのるんるんで
出かける準備に取り掛かった。



チョコまみれになっていたキッチンをきれいにして、
洗い物も済ませて

いつもよりも時間をかけて念入りにメイクをした。

バレンタインに会えたら着ていこうと思っていた
まだ彼に見せていない服に着替えて。





そして、仕事を終えた彼から18時半くらいに電話がきて

渋谷で待ち合わせ。




彼に会ってすぐにはチョコを渡さずに、
(紙袋を持ってる時点でバレバレだったんだけど)
カフェに行った。


そして、席についてから
「はい!これあげる」ってチョコを渡した。


彼は去年同様、
「なに?おお、そっか、今日はバレンタインか」
なんて白々しいことを言っていたけど。



「今年は手作りしたんだよ」って私が言うと、

「え~?本当に?momちゃん作れるの?」と言われて

「作れるよ!」ってちょっと怒ったら

「またまた~。ほんとは買ったんだろー?」なんて言われた。


彼はその場でチョコを開けて

「おおー!すげー!」って喜んでくれた。

「食べていい?」と言って、中の1つを食べて

「うん、うまい」って言ってくれた。


嬉しかった。


嬉しくて嬉しくて
にこにこ(ニヤニヤ)が止まらなかった。



1時間くらい、まったりお茶をして
お店を出ることに。


彼は「どこか行きたいところないの?」って聞いてくれたけど、
特に何もなかったので、しぶしぶ帰ることに。


本当はもっと一緒にいたかったし、
彼と一緒にごはんも食べたかった。


だけど、彼はコーヒーを飲んだだけだから

『ああ、きっと奥さんとおうちでご飯食べるんだね』

って思った。



それから手を繋いで駅まで行った。


途中、横断歩道で止まった時に
去年と同じことを聞いた。

「ねぇ、チョコ、どこで食べるの?」って。

「ん?家で食べるよ」って言われたから

「家で食べるの?」
(え、まさか奥さんと一緒に食べるの?)って思って、

「だって…家で食べたら『ちょうだい』って言われたりしない?」
って、遠回しに聞いてみた。


彼はちょっとだけきまずそうに
「いや、大丈夫だよ」って。


「1人でこっそり食べてね」って言っておいた。

できるだけ重くならないように、軽く言ったつもりだった。


そんな会話をしたら、繋いでいた手を
彼がぎゅっと強く握ってきた。


胸が苦しくなった。




同じ電車に乗って、いつも通り私が先に降りた。


絶対に彼の前では泣かないんだから…


そう思っていたけど、
やっぱり別れの時は切なくて、寂しくて


私が彼から離れて降りようとしたら

彼が「ありがとう」みたいなことを言っていた。

だけど、彼の顔を見れずに
うつむいたまま電車を降りてしまった。



電車を降りたら、やっぱりダメだった。


駅の人ごみに紛れて、涙が溢れた。


だけど流さないように、必死に涙を堪えて駅を出た。


駅からの帰り道、
我慢していたけど涙が流れてしまった。


人気のない場所を通って
ポロポロ泣きながら帰った。




嬉しかった。

バレンタイン当日に会えたことが。

チョコを渡せたことが。


ちょっと会えるだけでもよかった。

だから満足しなきゃいけない。




だけど、私とはお茶だけして帰った彼は

おうちで奥さんと一緒にご飯を食べて

その後には奥さんが用意したチョコを食べるのかな…


そう思うと悲しくて、切なくてどうしようもなかった。


しょうがない
しょうがない
しょうがない


だって彼は結婚してるんだから

不倫なんだから


これ以上のことは望んじゃいけない

望むから苦しくなるんだから…


そうやって何度も何度も自分に言い聞かせた。




無理して薄着で出かけたせいか、
帰る頃にはなんだか体調が悪かった。


そして家に帰ってからもどんどん悪化して
薬を飲んでベッドにもぐった。






切ないのは、しょうがない。


どうにもならないこと。






彼、ちゃんと1人でチョコ食べてくれるといいな。。