もうやめよう と思った。


独身彼に頼るのは。

依存するのは、やめよう。

そう思った。



バランスを保つために
独身彼と会って、それなりに楽しくて
だけど本心では既婚彼が好きで
いつまでも忘れられなくて

そんな気持ちで独身彼を利用するのは
やめようと思った。



もう会わない
もう連絡もしない

そう決めた。




それに、
この人じゃない
この人じゃダメ

そう思うことも、仲良くなっていく中で感じることがあった。



友達として一緒にいる分には楽しいのかもしれないけど、
男としてとなると、やっぱり何かが違うかも…と思っていた。


簡単に言ってしまえば『草食系すぎる』っていうこともあるんだけど
なんていうか、
こっちが気を遣って疲れるようになってしまって。


普通、男の人の態度とか言動に
こっちがドキドキしたりきゅんとしたりして
そういうときめきが積もり重なって
『好きかも』ってなることが自然な流れだと思っていて(私の場合)。


だけど、この彼は逆だった。


最初の印象が良すぎたっていうのもあるのかもしれないけど
彼がドキドキしないように、
私が彼に下心があると思われないように
こっちが気を遣って、一定の距離を保つことに必死になってた 

そんな感じ。



彼は、ボディタッチされたり、
そんなことでドキドキしちゃうの!?っていう
私からするとなんてことない女の態度にときめいちゃうらしくて

だから、本当に気を遣った。


私は自分からベタベタしていくタイプじゃないから
いつも男の方からアクションを起こしてくれるのが楽だし、嬉しい。


興味のない人にボディタッチされるのは
鳥肌が立つくらい気持ち悪くて無理だけど、
いいなと思ってる人には、されても大丈夫。


だけど、彼は本当に奥手で指一本触れない感じだった。

だからこっちも触れないように気を遣ったし。


でもそういえば、いつもバイクの後ろには乗せて送ってくれてたな…

あれはよかったのか…?




奥手なところは彼の良さでもあるんだけど、
あの時の私は、そんな彼にイライラしていた。

何なの?どうしたいの? って。


キスしたあの夏の出来事は一体なんだったんだろう…。





とにかく、何のアクションも起こしてこない彼に
半ばあきれて、
『もういいや、この人じゃない』

そんなふうに思って、気持ちも離れていった。