先日、幼なじみのお母さんが亡くなられて
お通夜と葬儀があり実家に帰省した。



小さい頃に近所だったこともあって
親しくしていた方だっただけに
葬儀では親族の誰よりも私が泣いていた。


そして、幼なじみの彼女が
母を亡くした自分と重なって、さらに泣けた。



いろんな思いが駆け巡った。



天国というものが本当にあるのだとしたら
そこで私の母と、彼女のお母さんが再会して
どうか仲良く笑顔で暮らせますように。

そう願った。



そして、もし母が天国から今の私を見てくれているのだとしたら
どう思っているのだろう。

何を私に言いたいだろう。



「不毛な恋愛はやめなさい」


そう言うのかな…。



今思えば、母と恋愛の話をしたことがなかったように思う。

もっと色んなことを話せばよかった。





お通夜と葬儀に参列して、ふと思ったことがある。


彼女のお兄さんのお嫁さん。

つまりは幼なじみの子の義理のお姉さん。


この人は親族の一員として、前列に座っていたし

最後の喪主の挨拶の際にも
親族代表の1人としてお花を抱え、前に出ていた。


もともとは他人だったはずの人が。


結婚したことで、家族の1人として公の場に出ている姿。


旦那さんの家族と一緒に
参列したたくさんの人に挨拶をしたり、
忙しそうにせっせと人の世話をしている姿。



ああ、これが結婚。


私には手に入らないものを、また目の当たりにした気がした。




私は彼のご両親にも兄弟にも
会うことはきっとないだろうし

彼の家族が亡くなったとしても
葬儀に参列することもきっとできないのだろうし

彼の兄弟が結婚しても
結婚式に呼ばれることもないし


わかっているんだけど
そんなことは。

同じ名字を名乗ることができないのだから。




そして何より悲しくなったのが

彼と同じお墓に入ることは絶対にできないということ。



奥さんは彼と同じお墓にまで入ることができて

死んだ後も一緒にいられるなんて…。


死んだ後までも夫婦の絆は解かれることがないなんて。



「羨ましい」なんて言葉じゃ言い尽くせないほど
悲しくて
悔しくて
虚しくて
切なくなった。






どこまでいっても
私たちが一緒になることは、ない。



どこまでいっても
あの人と奥さんは、一緒なんだ。







思った。


友人としてでいいから

ただの元同僚としてでいいから

彼が死んだら、お葬式に参列したい。




彼の死を知ることなく
私も死んでいくんだろうか。



私と彼の関係なんて
そんなもんで終わるのかな。




私たちの関係って何なんだろう


私の存在って何なんだろう。






いつか忘れ去られてしまうのかな。



もしかしたらお互いに…。