彼、有言実行してくれた。




昨日、一緒にお祭りに行った。





しかも…


昨日は家で仕事してたみたいだったのに

抜け出してきてくれた。



大丈夫だったのかな…。





彼と過ごした時間は少しだけだったけど


それでもよかった。



嬉しかった。




日曜日に時間を作ってくれたことが、嬉しかった。



ものすごい人ごみの中を、彼とくっついて歩くだけで、私には充分だった。




もう本当にものすごい人の多さで、暑いし、前に進まないし…


彼はちょっとお疲れな感じだったけど


私は全然平気!


むしろずっと笑顔だった。




彼は


「大丈夫?楽しい?」って聞いてきて


私は


「うん!楽しい~!うふふ」って、笑いっぱなし。





本当は、お祭りなんてどうでもよかった。


彼と一緒に行くことに、意味があっただけだから。



それを叶えてくれるか、叶えてくれないか


私にはそれが大事だったから。






こんなに人がいるんだから、誰か知り合いに会うんじゃないか…って思ったりもした。



もし、この場を人に見られたら


というか、周りの人から見たら、私たちはどう見えるんだろう…。




彼は歳のわりには仕事柄もあって若い格好をしているし


私は彼と1つしか歳が違わないから、一見普通のカップルに見えると思う。




でも



男の方の左手の薬指には、指輪が。


一方の女の左手には、なにもない。




これで、“あの2人は不倫だ”っていうことがわかってしまうのかな…



こんなに仲良しで普通のカップルに見えるのにな…



なんて、少しだけ哀しい気持ちになったりもしたけれど。






彼とお祭りにいられた時間は2時間くらい?しかなかったけど


帰りは一緒の電車に乗って、降りる駅が別々で別れが切なかったけど


泣いたりはしなかった。



たくさん、ぎゅって抱きしめてくれたし。



大丈夫だった。


泣かずにお別れできた。






彼は何度も


「ゆっくりできなくてごめんな。

また来月ゆっくりどこか行こうな」 って言ってた。





思えば、彼とこういう関係になってから


日曜日に待ち合わせをしてデートみたいなことをしたのは、初めてだったかもしれない。





昨日のあの日を、私は忘れないと思う。



ほんの少しだけの時間だったけれど。




夏が終わる前に、彼との思い出ができた。





思い出は少ない方がいいかもしれない って思っていたけど。


彼とさよならしたときに、思い出があればあるほど、切なくて辛くなるのかもしれないけど。





思い出は、あとどれくらい増えるのかな。



もう増えないかもしれないし


もっと増えていくかもしれない。





私の中にも


彼の中にも


刻まれればいい。






ありがとう。




そして


ごめんなさい


ごめんなさい


ごめんなさい。