優しく頭を撫でてくれる
ぎゅーっと抱きしめてくれる
頭、おでこ、まぶた、鼻、頬、耳、首、体全身にくれるキス
一生懸命に抱いてくれる
いつも必ず腕枕をしてくれる
眠っている私にキスをくれて、「愛してるよ」って囁いてくれる
彼の職場の近くでも気にせずに会ってくれる
誰が見ているかわからないのに手を繋いでくれる
素直に気持ちを伝えられない私が、いつも遠回しの意味不明なメールを送ると
ちゃんと電話をくれて「どうした?」って聞いてくれる
体調を崩して寝込んで寂しくて泣いていたら、お見舞いに来てくれる
私が寂しそうにすると「もう少しいるよ」って言って、傍にいてくれる
私が泣いていないか涙のチェックをするように、顔を撫でてくれる
そして何より
こんなにめんどくさい女を、「めんどくさくないよ」と言って、好きでいてくれる
こうして思い返してみたら、彼の愛を感じられることは少なからずあったんだ。
それなのに、見えなくなっていた。
信じてあげられなかった。 信じることができなかった。
すべてを、彼の結婚のせいにして。
結婚を隠していた人のことなんて、信じられない。
そうやって、彼を信じないようにして、自分を守っていたんだ。
本当は愛されてなんかいないんじゃないかって
いつも不安で怖がってた。
いつか、彼に怒られたことがある。
「会いたかったよ」 「大好きだよ」 「愛してるよ」
彼にそう言われても、それを信じることができずに
「嘘…」 なんて言ってしまったとき。
それを聞いた彼は
「なんだよ、それ」 と言って、少し怒った。
ごめんね。
よく考えてみたら、悲しいことだ。
好きな相手に、自分の想いを伝えたのに
「嘘…」なんて言われるの。
信じてもらえないのなんて。
モテ人生を歩んできた上に、恋愛に淡白なはずの彼が
女(私)に、「大好き?」 「愛してる?」 なんて聞くの、全然キャラじゃない。
私が素直に自分の気持ちを伝えることができなかったから
彼にそう聞かせてしまっていたのかもしれない。
自分の気持ちをちっとも伝えない私に対して
彼も彼なりに『こいつは俺のこと好きじゃないのかな』なんて思っていたのかなぁ…?
なんだか、すべて私が原因だったような気がしてきた。
素直になれないことで、何も見えなくなっていたのかな。
でも今なら彼の気持ち、信じられる。
信じてあげようって思う。
信じることって、本当はすごく怖いけど。
信じてた分だけ、傷つくダメージが大きくなると思ってしまうから。
でももう、好きな人のことを信じられない苦しみからも、自分を解放してあげる。
放置されたら、また疑っちゃうだろうけど…。
もう、苦しみたくないよ。