昨日は、会うことをどこかで諦めていた。




まぶたは腫れ上がり


クマができ


顔中にシワ…





どんより


暗くて、重い顔。






金曜のドタキャンの埋め合わせで食事をすることになってたけど…




今日はドタキャンされてもいいのにな…



こんな顔、見せたくない。。






「今日土曜日だし、無理して会ってくれなくていいよ。

お家に帰って奥さんの手料理食べてあげて」




そんなメールを送ろうとした。





でも




あんなに楽しみにしていた彼との食事。




家で会ってセックスするばかりじゃ嫌だと不満をこぼしたら


すんなり応じてくれた彼。




先週も、今週も、外で会ってくれている。





やっぱり、会いたい。






メールは送らなかったけど、それでも準備にとりかかれなかった。



まぶたが重く、体も重かった。






結局、彼からの電話がかかってくるまでダラダラしていた。






「今仕事終わったから、もう出れるよ」


と、彼に電話で言われて



「えっ…ごめん…私まだ出れない…」


そう伝えて、1時間後に待ち合わせることに。




急ぎながらも、ぬかりなく、彼に会う準備を整えた。




どんより暗い顔を、少しでも明るく元気に見えるように


コンシーラーやハイライト、チークなんかを駆使して。




これで大丈夫かな…?






ちゃんと、笑顔できるかな…?




鏡の前で、何度も笑顔を作ってみたりして。









彼に会った瞬間



嬉しさを感じてる自分に気づいた。





朝まであんなに泣いていたのに…


好きなんだなぁ…この人のこと。。






いつもより少し大げさに笑おうとしている自分がいた。




ちゃんと笑えてるかな…






彼と会話をしながらも、頭の中は違うことを考えていた。




一昨日会った友達から聞かされた


奥さんのこと、結婚のこと。




ずっと胸の中でしこりになって大きく膨らんでいた。




聞きたい。



聞いてもいい?



聞きたい。




でも



それを聞いたら、いまのこの楽しい時間が違うものになってしまうだろう。






聞きたいこと


言いたいことが


たくさんあった。





けど、結局何も言えず、何も聞けなかった。







彼が「明日朝早いから、今日は終電までに帰らないと」と言っていた。




それだけで、余計なことを勘ぐってしまう自分がいた。




奥さん?


奥さんが待っているから?


明日の朝早いのは、奥さんとの約束? それとも仕事?




でも、そんな言葉も飲み込んで受け入れるしかなかった。





昨日はお店を2軒はしごして、二人ともそれぞれの家へ帰った。






帰りの電車で、彼に寄り添っていた私は


気づいたら目に涙が溢れていた。




電車の中で泣くわけにいかない。




顔を、彼が向いている方とは逆の方へ向けた。




涙が流れるのを堪えようとすればするほど、どんどん目に溜まっていた。





私の降りる駅に着く前に


「大丈夫か?」と聞いた彼。



「ん…」 顔を見ずに答えるので精一杯だった。





駅に着いて降りるときも、彼の顔をまともに見れなかった。



今にも泣きそうな顔をしている顔を、見せられなかった。






「じゃあね」とだけ言って、彼から離れて電車を降りた。




本当はにっこり笑って、かわいく手を振ったりしたかった。




でも、電車を降りた私は、ボロボロ涙を流し始めた。





夜でよかった。





後ろに人がいなくてよかった。






泣きながら家路に着いた私は、


家の玄関に入った途端


さらに泣き崩れた。





そのままベッドに倒れこみ、ひたすら泣きまくった。




「うぅ・・・・・・・・・・」



声にならない声がうめき声みたいに漏れていた。





頭がガンガンした。





しばらく泣いていた。





泣き止んだと思ったら、またすぐに襲ってくる。







今頃彼は、奥さんの待つお家に着いた頃かな…



奥さんと寄り添って眠るんだよね





私は、ベッドの真ん中でひとりで


うずくまって泣き喚いている。





でも、そんなこと、あの人は知る由もない。







もしかしたら彼が泊まりに来るかもしれないし…



そんな期待をして、見事にきれいになっている部屋の中に


たったひとりでいること



そしてそこで泣いている自分が、ひどく虚しく、惨めに思えた。







結局、また明け方まで泣き続けた。






どうして涙はあんなにも出てくるんだろう。








どうして



あの人は結婚したんだろう…





どうして



結婚しているんだろう…





私は



何をしているんだろう・・・・・・・・・・・・・





こんなに泣いて泣いて泣いて



こんなに苦しいのに、それでもあの人を捨てようとしない。







どんなに泣いたって



結婚の事実は変わらない。




どうにもならない。




どうにもならなすぎて、その事実に直面して、苦しい。