昨日の夜、彼以外の男とデートしてみた。


デートと言ってもただ食事をしただけだけど。



何度も誘われてはいたけど、どうしても乗り気になれずいつも断っていた。


でも、久しぶりに会ってみることにした。




不倫経験豊富(?)な友達や、不倫についてのエッセイにも書かれていたこと。



“彼以外の男ともデートをすること”



それを実践してみた。





約束の時間が近づいてくるのに、ちっとも準備にとりかかれない私。


ダラダラだらだらしていたら、あっという間に時間が経ってしまった。


結局、時間を30分遅らせてもらうことになった。



待ち合わせに向かう電車の中、なんだか憂鬱になってきた…


「あー…なんか帰りたくなってきた…」


そう思って、電車を降りてしまおうかと思った。



でも、向こうは何度も誘ってくれていて、半年越しにやっと会えることになったんだし


当日のこんな直前にドタキャンって、いくらなんでも失礼すぎるよなぁ…


と思ったから、引き返さずに待ち合わせへ向かった。




待ち合わせ場所で相手に会うのも、なんだか落ち着かなかった。


ドキドキしていたのは、好きな人と待ち合わせする時のそれとは全く別の感じ。



半年振りに会ったその人のこと、顔をまともに見れなかった。。


「あー、こんな顔だったっけ」って確認したくらい。



食事はおいしかった。それはとっても。


でも…


何を話せばいいのか…


その人の顔も見れないし、話も大しておもしろくないし…



しまいには、失礼なことばっかり話してしまっていた。


「男って何考えてるの?」とか

「男なんて信じられない」とか

「付き合うとか結婚とか、なんでするの?」とか

「浮気したことある?」とか


まぁ、とにかく目の前にいる“男”という生き物を否定するようなことばかり。


相手は苦笑いしてたよ。当たり前か。


「なんだかネガティブだな~。なんかあったの?」って聞かれたけど


「いやー、不倫してるんだよね」


なんて答えられなかった。




あー、なんかつまらない…

早く帰りたいな。。



そう思って時間を気にするそぶりを何度かしてみたり。


「明日早いの?」って聞かれたから


「うん、結婚式があって」って言った。これは本当なんだけど、


「何時に起きるの?」って聞かれて


「7時くらい」って答えた。これは大嘘。


結婚式はあるけど、私は二次会しか出ないから。



嘘をついて「早めに帰りたいの」をアピール。


この人だって、こんなネガティブ女と会っていても楽しくなんかないでしょ?


だったら早く別れましょうよ と思っていた。



そして食事を終えて、店を出た。


その時、相手の男が「帰るの?うちに来ない?」って言ってきた。


は?何言ってんの?

なんで私があんたんちに行くのよ?行くわけないじゃん

早く帰りたいんだよ


そう思って、顔も見ずに「帰る」とだけ返した。



その人は私を駅の改札まで送ってくれた。


そして、こんなことを言ってきた。


「ねぇ、俺たちって何?友達?」


「え?友達なのかな?なんだろうね?」と返した。


すると、「俺と付き合わない?」と言ってきた。


「うーん…ほら、私ネガティブだからさ、どうせ楽しくないよ」と返した。


でも、その人は「楽しいよ」と言ってきた。


その人の顔が見れなかった。改札は目の前だった。早く帰りたかった。


「ごめん…その話はまた今度ね」


そう言って、私は改札の中へ入っていた。




ごめんなさい。





やっぱりダメみたい。


あの人じゃなきゃ、私、全然楽しくない。


ほかの男と会ったら、余計あの人に会いたくなってしまった。




帰りに、食事をごちそうしてくれた男の人に、お礼のメールを送った。


そして、「どうして私と付き合いたいと思うの?」と聞いてみた。



「一緒にて居心地いいからかな。一緒にいると楽しいしね。

前から好きだよ。わからなかった?」


と返信がきた。



あんなに本人を目の前にしてネガティブ発言を連発してたし


無意識に溜め息までついてしまっていたこの私が、居心地いい!?


一緒にいて楽しい!?




申し訳ない気持ちでいっぱいになった。


そして、もう彼に会うのはやめようと思った。


たぶん、今後彼に会うことはないだろう。




帰り道、大好きなあの人に会いたくて会いたくてたまらなくて


電話をかけたかった。声が聞きたかった。


でも、連絡するのは我慢…



そしてメールには、私と一緒に居て楽しい、好きだという文字。


でもそれは、あの人ではない、別の男からのメール。



なんだかわからないけど、涙がボロボロ溢れた。



一番会いたくて、声を聞きたくて、一緒にいて楽しい人は、傍にいない。


電話も、メールもできない。


それなのに、私のことを好きで居心地がいいと言ってくれる人のことが好きになれない。



好きな人を想う気持ちは、私だって充分わかっているのに

それを粗末に扱った自分への嫌悪感とか


自分じゃどうにもならない自分の気持ちとか


ほかの男に会ってから彼にこんなにも会いたくてたまらなくなっている衝動とか


でも会えない現実とか


いろんな気持ちがごちゃごちゃに絡まって、泣いた。



帰り道でもボロボロ涙をこぼしながら歩いて


帰宅してからもっとひどく泣き続けた。




私、なにやってるんだろう…



ただ虚しかった。




ほかの男のことが疎ましく思ってしまうくらい


あの人のことが好きなんだという気持ちが、むしろ悔しかった。




それでも


“彼以外の男ともデートをすること” は


実践するべきこと?



彼にのめり込んで彼しか見えなくならないために、ほかの男にも目を向けることが大事なんだろうってことは、なんとなくわかる。



でも、私はそれを実践し続けようとは思えなかった。