隣で眠っている彼に寄り添って


ほとんど眠れないまま起きた。




私は仕事が休みで、彼も徹夜期間だから

ゆっくりの出勤だった。



起き上がると、彼がいつものように私のPCを使い始めた。



すると、彼がこんなことを言った。


「俺、最近ブログやってるんだよね」



そう言って自分のブログを開いた。



その画面を見たとき


心臓が止まるかと思った。



彼もアメブロをやっていた。。




はっ!そういえば、私のブログは…?


「終わりになっていない」ことは確認できたけど


私のアメブロを見たのか見ていないかの確認はできていない。


とりあえず、私のアメブロはログアウトしていたので以前の心配はなかったけど


ドキドキどきどきしながら


「ふぅ~ん、そうなんだ…」と答えて、私からは何も聞けなかった。



彼からも特に何も聞いてきたり言ってこなかったから


多分…


多分だけど、大丈夫かな…? と思った。




だって、こんなブログ読んでたら絶対嫌になると思うし


何かしらの反応は見せると思うし…。



大丈夫 


だと思う。というか思いたい。




神様、どうかお願いします。


彼がこのブログを見つけませんように。


私、できるだけのことは努力します。


我慢だっていくらでもします。


彼の奥さんのことも妬みません。恨みません。


離婚も、私との結婚も望みません。


だからお願いです。


彼がこのブログを見つけることなく、少しでも長く一緒にいられる時間をください。


どうか、お願いします。






そして、彼とランチデートへ出かけた。


デートと言っても、家から歩いて10分もしないところにあるカフェ。



歩きながら手をつないだ。


そこまではよかった。


でも、手を離したくなってしまった。



いつも私が左で、彼が右にいて、私の右手と彼の左手をつなぐ。



でもこの日は、彼の左手にいつもはない違和感、というか異物感があった。



指を絡めた私の右手にあたったもの。



それは、銀色の小さな輪っか。



彼の左手の薬指に指輪がはめられていた。



そういえば彼はそれまで一度も私の前で指輪をはめていたことがなかった。


普段は着けているんだろうけど、私に会うときには外していたみたいだった。


だって、外して隠していた指輪を見つけてしまったことがあったから…。




でも、この日はその指輪がはめられていた。


その銀色の小さな輪っかは、私の右手の指にツンと冷たくあたり


私の心をズキンと痛ませた。




手を離したかった。


せめて、私が彼の右側になって、彼の右手とつなぎたかった。



でも、その行動をとることは、彼に重みを与えてしまうかもしれない…


そう思って、そのまま手を離せずにいた。



そんな私の気持ちを察してか無意識にだったのか


彼の握っていた手の力がぎゅっと強くなった。


ぎゅ~~~っと、私の右手を握り締めた。



そうすると、ますます銀の冷たいものが私の指に当たって痛かった。


でも、我慢した。



眠れずに考え込んでいたことが、頭の中をよぎった。



「結婚」


そしてそれを連想させる物事に過敏になっている私。


でも、それに過剰に反応を示していては、彼もいい気がしないに決まってる。


だから、知らないふりをする。


見てみぬふりも必要。



つらいけど、それが2人にとって一番いいんだと思った。





つないだ手を離さないまま、カフェに着いた。




ランチを終えて、「お腹いっぱいだね」なんて話しながら、店を出た。



彼は仕事へ行ってしまう。


今日はここまでか…。



さびしいな…


もっと一緒にいたいな…


今度はいつ会えるのかな…




そんなことをいつものように思ったけど、この日の私は強かった。


駅まで彼と一緒に行き


「じゃあね、仕事頑張ってね」


と、笑顔で見送った。




ちゃんとできてるよね?


これでいいんでしょ?



今度会うときも、またこうすればいいだけのこと。


大丈夫。きっとできる。





終わりにならないために笑顔でいること、笑顔で彼と別れること


こんなのきっと簡単。




私は前より少しだけ強くなれたかな?