やっぱり頑張って書きます。
13日の夜からの続き。
電車を待っていた時にふと携帯を見ると、あの人からの着信があった。
時間は0時を過ぎていた。
こんな時間にかけてくるってことは、奥さんと一緒に家にいないはず。
また仕事で徹夜なのかな?
でも、まだ月末じゃないし…
あの人も終電ギリギリのはず…
なんだろう
でも、食事をした女性が一緒にいたから、折り返すことができなかった。
彼女もあの人のことは知っているだけに、なおさら電話ができなかった。
そして携帯をポケットに戻し、電車に乗った。
私が電車を降りたのは、0時半を過ぎていたと思う。
自宅までの帰り道で、彼に折り返しの電話をかけてみた。
彼が電話に出た。
「ごめん、電話出れなくて。なんだった?」と私が聞くと
彼「いや、クラブ行かないかと思って」
私「え~…もう電車乗って帰ってきちゃったよ」
彼「だから電話したんだろー。なんで電話出ないんだよ」
私「そんなこと言ったって…電車乗っちゃったんだからしょうがないじゃん…」
彼「まぁ、しょうがないか」
私「うん、そうだよ、しょうがないよ」
そして、彼が「じゃあ…」と言おうとした時、
あ、電話終わっちゃう
そう思った私は、とっさにこんなことを言ってしまっていた。
「あのさ、明日、○○のパーティー行けない?」
あ~、聞いちゃった。。
彼からの返事は、予想通りのものだった。
「う~ん…○○は行けないなぁ」。
あのさ、「○○は」って言葉、いらないよね。
別に「○○」じゃなくたって、行けないんでしょ?
そう思ったけど、それは言わずに
「だよね…。わかってる、大丈夫だよ」
と言った。
彼は「ごめんな」 と言った。
謝らないでほしかった。
自分が惨めに感じるから。
「ううん、大丈夫だから」 と私が言うと
「また電話するよ」
またこのセリフで電話が終わった。
ほらね
やっぱりね
どうせ会えないんだから
わかってたのに、なんで聞いちゃったの?
聞かなければよかった
電話を切ったまま、その場で涙が流れた。
携帯を持ったもう片方の手には、彼に渡そうと思って買ったチョコとカードがあった。
その場でそれを思い切り投げてしまいたかった。
そしてそれをめちゃくちゃに踏み潰してしまいたくなった。
でもそれすらもできず、涙を流したまま、私は家に帰った。
家に帰ってチョコとカードが入った紙袋から、カードを取り出した。
いつ渡せるかもわからない、このカードに
なんて書こう…
「大好きだよ」
「愛してる」
違う。
そんなこと、書けない。
言葉がうまく見つからなかった。
私は頭の中で、下書きを始めた。
彼に対する、私の素直な気持ちを書こう
そう思った。
「○○は今までも、今も、ずっと特別な存在。
私の大事な人です。」
これなら書けそうだ
そう思ったけれど、その後に続けて、こんな言葉が浮かんできた。
「今までいろいろありがとう」
そして、最後には
「幸せになってください。
さようなら。」
頭の中で下書きをしただけなのに、本当に終わりにしようと思えてきて
また涙が溢れてきた。
ずっと、どうしても、どうしても言えなかった言葉
「幸せになってください」
悔しくて、そんなこと思えるはずがなかった。
どうして私だけ苦しい思いをして、あの人だけ結婚をして幸せなの?
ずるいよ、そんなの
いつもそう思って、どうしても「幸せになって」なんて思えなかった。
本当は今だってそんなこと思えない。
思ってもいないことを言葉にするのは難しいけど、文字にならできるかもしれない。
嘘の言葉をこのカードに書いたら、嘘でもいいから書いたなら
あの人は安心するのかな?
そして、私たちの関係は終わりになるのかな…?
終わりにしたくてもできなかったこの関係に自分から終止符を打つのが
バレンタインのカードだなんて、かっこいいかもしれないね。
終わりにできたら、もう些細なことで苦しむこともなくなるかな?
自分から連絡できない苦しみからも解放される?
土日に彼に連絡をシカトされる苦しみからも解放される?
バレンタインの予定を彼に聞くのに怯えることからも解放される?
終わりにしたら、いいことだらけかもしれないね。
でも、結局その下書きを清書することもなく
開いたままのカードは真っ白のまま、私は寝ることにした。
ベッドに入ってから、バカみたいに、おかしくなったみたいに
大泣きした。
頭が割れるんじゃないかってくらい、泣きまくった。
嗚咽が止まらなかった。
隣に住んでいる人に聞こえないように、泣き声を必死にこらえるほど
頭の中が真っ白になるくらい、絶望感に襲われた。
誰もいないところで、誰にも聞こえないところで
思い切り声を出して泣き叫びたかった。