彼が夜中に家に来てから、そのまま16時くらいまでいた。




彼は「朝起こして」と言って、一応目覚ましもセットしていた。




でも、朝になってアラームが鳴っても


わたしが「起きなくていいの?」と起こそうとしても


「う~ん…大丈夫」と言って、お昼くらいまで寝ていた。




起きてからも彼はすぐに仕事へは行かず、うちで仕事をしていた。



彼がお腹を空かせていたから、ごはんを作って、一緒に食べた。



そして、またセックスをした。




きっとお昼くらいには仕事へ行くか、一度自宅へ帰るのかと思っていたから

こんなにたくさん一緒にいられて嬉しかった。





前まではセックスをしてもかなしくて、した後にまた苦しさが増して


さらに彼が帰った後にもっと苦しくなって泣いていた。



「帰らないで」


「もっと一緒にいたい」


そう思っていたし、言ってしまったこともあった。



でも、そういうのはもうめやるんだ。




会うと、また会いたくなる。


もっと一緒にいたくなる。


別れたくなくなる。



でも、これ以上のわがままは、いけない。


これ以上を望んではいけないんだ。


本来なら望んではいけないことをしているんだから。




会えない苦しさは、不倫の宿命なんだと思った。



罪を犯していることへの、罰なんだ。



だから、がまんしなきゃいけないんだ。





彼が仕事へ行こうと身支度を整えている時、こんなことを言った。


「また今日来るかも」



え!? また今日も会えるの!?


わたしは嬉しくなった。



彼は「ごめんね、お邪魔しちゃって」なんて言っていたけど


わたしは全然かまわないと思っていた。



やったー!! 今日もまた会えるんだ!



それだけでわたしはその日ハッピーに過ごせた。




そしてわたしも一緒に家を出て、夜に帰宅すると、

彼の歯磨きセットと、コンタクトの洗浄液が残されていた。



あれ? 今日家を出る時に「忘れ物ないかな」って言いながら

確認してなかったっけ?



これ、忘れていったの?


それとも、置いていったの?



彼の真意はわからなかったけど、なんとなく嬉しかった。



その“彼の物”が家にあるということが


“彼がまた来る”というメッセージのような気がしたから。




彼にメールをした。


「忘れ物してるよ。 今日うち来るの?」



すると少し経ってから返事が来た。



「行きたいんだけどね…。まだ仕事が片付かなくて…」



そっか、忙しいんだな…


まぁ、いいか。




彼が来れなくても、そんなにガッカリはしなかった。



だって2日連続で会えるなんて、ぜいたくすぎるもん。



多くを望んでしまうと、どんどん苦しくなるだけだ。




彼に会ってからのわたしは、それまで毎日のように泣いていたのが嘘みたいに、ピタリと泣かなくなった。




彼に会えなくても、がまんできる。


泣かずに待てる。


大丈夫。


きっと、また会えるから。






わたしは望んではいけないことを望んでしまっている。



でも、もうどうにもならない。



頭では「いけない。やめなきゃ」って考える。


心では「でも会いたい」と思う。



これの繰り返し。




もう、完全に足を踏み入れてしまっているんだろうな。。




苦しいのは、もう散々味わった。




覚悟は、できてしまっている。