かなしく切なすぎるクリスマスが終わって、泣きながら眠りに就いて

どれくらいの時間がたっていたんだろう。




携帯の着信音が鳴った。




ベッドの中から携帯を手に取り、画面をみると

あの番号からだった。



あの人だ。



どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう・・・・・・・・・・



そう考えながらも、電話に出た。



「…もしもし」


「寝てた?」


「うん」


「今から行っていい?」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」


「いい?」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「じゃあ、行くから」


「え、ちょっと、待って!ダメだよ…」


「ダメなの?なんで?」


「…だって…ダメだけど…ダメじゃないけど…」


「なんだよ、それ?行くから。じゃあ」


そう言って、電話は切れた。



何時だったんだろう?


たしか早朝だったと思う。




うわーーーーーーーーーーーーーー


やばい、来ちゃう。



わたしのあの覚悟はどうなるの?


そして全力で断れないわたしはなんなの?


うぅーーーーどうしようどうしようどうしよう~~~~~~~~~~~



そんなことを考えながらもベッドの中でまたウトウトしていたら、

家のチャイムが鳴った。



本当に来た!!




ドアを開けると、彼が立っていた。



ドアが開くと彼が玄関に入ってきて、わたしを抱きしめた。



最後に会ったあの日から、3週間以上が過ぎていた。



ぎゅーーーーーーーーーーーーーっと抱きしめられて

あぁ、気持ちいいなぁ って思った。



久しぶりの彼の姿と、彼の温もりに、わたしの意志なんて

どこかへ飛んでいってしまった。。




結局、彼と一緒に寝てしまった。




久しぶりの抱擁も、キスも、セックスも、全部全部、特別に思えた。



彼と眠りに就く前に、わたしは色んな思いがこみ上げていた。



結婚のこと


あれから今まで連絡をしてこなかったこと


あのまま逃げるつもりだったの?


もう会わないつもりだったの?


なに考えてるの?


どうして今日会いに来たの?


また同じことを繰り返すの?


もう会えないの?




でも、ぐっとこらえて、言葉にするのを飲み込んだ。



出てきた言葉は


「なんか…久しぶりだね」


これだけだった。



彼は「そうだっけ?」 だって。


しらばっくれちゃってさ。




「もう、会えないと思ってた」 そうわたしが言うと


「会いたいから来たんだよ」 と小さな声で彼が言った。



じゃあなんで今まで連絡もしてこなかったし、会いに来なかったの?


って思ったけど、もうどうでもよかった。



あぁ、わたしはもう連絡もとらない、会わないって覚悟を決めたふりをして


実は会いたくてたまらなかったんだ…。



好きな人と一緒に眠ることが、こんなにあったかくて幸せな気持ちになれるなんて


いいなぁ、好きな人と毎日一緒に寝られるなんて。


そんなことを思っていたら、涙が流れた。





会ってはいけない。


頭では、そう考える。


でも、会いたい。


心では、そう思ってる。




頭で考えて言い聞かせ続けた何週間もの意志が、

一瞬にして砕け散ってしまった。




わたしの意志は、もろく、弱い。