もうすでに2週間以上過ぎてしまいましたが、2月9日(金)の夜に神保町のライブハウス楽屋に素敵な音楽を聴きに行ってきました。

 中国の民族楽器の二胡奏者の椿繐(チュネ)さん、ピアニストの中林万里子さん、パーカッショニストの阿部梓穂さんのユニット“Erhu Breeze”のライブです。

 

 

 阿部梓穂さんは、去年の7月に福島県郡山市ふれあい科学館で行われた加賀谷玲さんのコンサート(プラネタリウム用プログラム「銀河鉄道の夜」の曲を中心としたコンサート)で、楽器の音色と演奏する姿の格好良さに一目惚れ(一聴き惚れ?)した演奏家の方です。その阿部梓穂さんから今回のライブのお話をうかがい、聴きに行ってきたのです。

 

 二胡の音色はテレビやラジオ、CDなどで聴いたことはありましたが、生で聴く機会がなかったのですごく楽しみでした。また、梓穂さんのブログで「普段使わない楽器も使おうと思っている」と書かれていたので、どんな音が出るどんな楽器なのかも楽しみでした。

 座席指定で、私の席からだと全体が写せませんでしたが、ステージはこんな感じでした。

 

 

 飲み物を注文してしばらくすると、開演の時間になりました。

 

 

 

 二胡は思っていたよりも小さい楽器でしたが、その音は楽器の大きさに反してとてもよく響き、心地良さに思わずうっとりしてしまいました。ニシキヘビの皮を張ってある所は沖縄の三線の様ですが、馬の尾の毛で出来た弓を擦るように演奏する所はバイオリンの様です。

昔、国語の教科書で『スーホの白い馬』という題材に出てきた馬頭琴のようなイメージを持っていたのですが、全く違っていて、ちょっぴり恥ずかしかったです。

 

 1曲ごとに、曲や楽器の説明がありましたが、私のまわりのお客さん達の関心はパーカッションの様々な楽器に集中していたように感じました。中でも、花瓶のような壺のような楽器の説明の時に「ああ、あの音だったのか!」と驚きの声が上がっていました。

 

 

 

  梓穂さんの出演するライブは今回が3回目でしたが、マイクを持っていろいろな説明をするのを初めて聞きましたが、ご本人もあまりないことと話されていました。でも、ファンとしては興味深い内容のお話を聞けることはとても嬉しいので、次回のライブでもまた沢山聞きたいです。

 

 

 ピアノの中林さんの演奏中の写真は上手く撮れなかったのでご挨拶の時の写真です。

 ちょうどこのライブが行われた時に、出身の福井県は記録的な豪雪に見舞われ大変な状態だと話されていました。関係する方達に大きな被害が出ていなければ良いのですが・・・。

 

 演奏が全て終わった後でスリーショットを撮らせていただきました。また、サイン帳に、このユニットとして初めてとなるであろう貴重なサインの寄せ書きをいただきました。

 

 

 

 サインをいただいた後で、梓穂さんといろいろなお話をしましたが、その中で最も印象に残っているのが、「よくあんなに沢山の種類の楽器を演奏できますね」と尋ねた時に「考えて演奏しようとすると逆に演奏できなくなる。」という返事が返ってきた事でした。つまり、数多くの楽器をご自身の感覚で演奏しているということのようです。その最たる例は今回のライブで『世界一難しい打楽器』と呼ばれるTablaという楽器を演奏する場面でしょう。

 ナント!きちんと演奏の仕方を習ったのではなく、自己流でちゃんと演奏することが出来るというのだから凄いと思います。

(私は、友人がバンドを組む時にドラムをやらないかと誘われましたが、手足をそれぞれ別々に動かすことが出来ず、一瞬でクビになった経験者なので、本当に心の底から尊敬します。)

 

 

 また次に演奏を聴けるのはいつなのか、まだわかりませんが、とても待ち遠しいです。