来週からいよいよ職場への復帰ができる事が決まり、今週はなまった体にカツを入れるためにプチ旅行に出ることにしました。
出発前に予報を見ると、関東の天気は当初の予報より早く崩れ、仙台は雨の予報が消えて曇り・晴れと出ていました。
そこで、百里基地から松島基地という予定を急遽逆にして、徹夜で東松島市までやってきました。
ところが、着いてみるとどんよりと重い雲が立ちこめ、更に霧雨が降り始めました。
今日の14時からの、ブルーインパルスの飛行訓練もいつの間にか木曜に振り返られていました。
全然飛行機は飛ばず、時折ヘリの音がしていましたが、低い雲で全く見えず。
このまま、じっと待っていても何も無いまま時間だけが過ぎていくと、近場で観光できる場所を探したところ、隣の石巻市にある、「石ノ森萬画館」で、大好きな攻殻機動隊の原画展をやっていることに気付き、急いで行ってみました。
駐車場でまず出迎えてくれたのは、ぴかぴかに磨かれた金属片で作られた巨人のオブジェでした。
説明のプレートには、神戸のビエンナーレ2013で賞を取った作品で、震災で大きな被害を受けた作者の地元である、石巻の人たちに見てもらいたいと、今年の3月まで飾られている物だと書かれていました。
どこからか、ピーチクパーチクと小鳥の声が沢山聞こえるのに、姿が見えない。
そう思いながらよくよく目をこらすと、巨人の体のあちこちに無数のスズメがとまっていました。
胸の隙間の中や、肩、頭の上と、冷たい霧雨で濡れたスズメたちの姿は、まるで巨人に守られているようにも見えました。
ふと、天空の城ラピュタに出てくる苔むしたロボット兵が頭に浮かびました。
そんな巨人の横を通り過ぎ、いよいよ館内へ。
漫画家石ノ森章太郎氏の、資料館(テーマパーク?)である萬画館。
受付や案内の女性スタッフは、サイボーグ009のコスチュームを着ていました。
(ご本人の許可を得て写真を掲載しています。)
お目当ての、攻殻機動隊原画展は、撮影禁止だったので入り口だけパチリ。
緻密な原画や、プリントアウトされたイラストデータに見入ってしまいました。
そして、ちょうどTV版のクライマックス「タチコマがオイルの涙を流しながら自爆するシーン」が流れていて、思わず涙がこみ上げて来ました。
この後、常設展示の石ノ森作品のあれこれを見て、15分ほどのオリジナルアニメを見てちょうど閉館時間になりました。
すると、玄関を出てすぐ上のからくり時計が動き出すというアナウンスを聞いて、外でじっと時計を見上げていました。
時計の底が開き、中から白い竜に乗った、石ノ森キャラたちが登場し、それぞれ台詞をしゃべりながら動いていました。
約5分のショーが終わり、本当に今日の営業はおしまい。
白い宇宙船をモチーフにした建物が夕闇に浮かび上がっていました。
ちなみに、攻殻機動隊の原画展は4月までやっているそうです。