だいたいのSLファンは、走っている姿や、走行後の整備の様子は撮影しますが、夜の姿を撮る人はほとんどいません。

今回も、薄暗くなる前にほとんど人影が無くなり、22時頃には全く誰もいませんでした。



29日に初めて試運転を撮りに行った時、大子駅のホームに入ってSLを見ながら、駅員さんに尋ねたら夜は車庫に入れてしまうとのことで、内心ガッカリしながら石炭の補給などを見ていました。

すると、すべての作業が終わってもSLは動く気配は無く、機関士さんたちも引き上げているように見えました。



時々ヘルメットをかぶった職員の方が石炭を火室に投げ込んでいるようでした。



写真に撮るとわかりにくいですが、暗くなってくると、火室の扉を開けた時に運転台の中がオレンジ色に光って見えて綺麗です。


暗くなると黒い機関車は闇に溶け込みほとんど見えません。



かろうじて手前にある水のタンクと、翌日の営業所祭に使う縞模様のテントが見えるだけなので、たまたま通りかかった人は「何を撮っているんですか?」と聞いてきました。
シャッタースピードを落として数秒かけて撮影するとこんな感じで汽車が止まっているのが写ります。



ちょうど安全弁から勢いよく蒸気を噴き出しました。



機関車の後方には客車が置かれ、さらにその奥にディーゼル機関車が連結されています。

そして、駅には普通列車が2両止まっています。

昼間の喧噪が嘘のような静かな夜の姿です。



ちょっと立つ場所を移動すると、運転台のライトが眩しく見えました。





運転台の照明はもう少し暗くオレンジがかった電球のイメージでしたが今回明るく白っぽ光でした。

もしかしてLED?


この日はちょうど、営業所祭の前日だったので普段と違い車庫には入れなかったようでラッキーでした。

また、営業所祭に行ったら、JRの方が「今夜もこのまま展示した場所に置いたままにしますよ。」と教えてくれたので、温泉に入った後で見に行ってみると、手前に普通列車が置かれ見えませんでした。

そのため、営業所裏に流れる川の土手からフェンス越しにのぞいてみました。






手前の建物が機関車の後ろ半分を隠してしまうので別角度から。



すると手前に電柱やボックスなどが入ります。

どちらにしても、障害物がありますが、夜の静かな写真を撮れたので良かったです。

ちなみに試運転4日目には車庫にしまわれてしまいました。