格好をつけて横文字のタイトルにしてみましたが、「ウォーターヒヤシンス」とは、「ホテイアオイ(布袋葵)」という水辺の植物のことです。
丸い葉と、その付け根のプクッとしたふくらみが特徴のこの植物。
七福神の布袋さんのお腹に似ているというのが名前の由来です。
昔だったら金魚屋さん、今だとホームセンターの園芸コーナーやペットコーナーでよく見かけるのでご存じの方も多いと思います。
南米原産の植物で寒さにそれほど強くはないのですが、帰化している地域もかなりあります。
我が家のホテイアオイも、もう10年くらい前に80円で買ってきた物が殖えて、さらにその一部が毎年細々と冬を越し、夏になるとまた殖えるというサイクルを繰り返しています。
また、一緒に写っている細いヒモのような植物は、ヒメトクサで、こちらも数年前にホームセンターで10センチポットに入っていたのを安く買ってきた物です。
はじめは、発泡スチロールの箱でメダカと一緒に育てていましたが、5~6年前に60センチX45センチの深いプランターに移してからは、メダカが泳ぐスペースがないくらい殖えてしまいました。
ホテイアオイは、この時期になるとこんな綺麗な花を咲かせます。
いくつもの花がまとまって咲く様が、ヒヤシンスに似ていることからウォーターヒヤシンスと呼ばれます。
今日は暑くて、春先に紹介した熱帯魚のコリドラス・パンダたちが一気に半分くらい死んでしまいました。
そんな猛暑の中、毎日このホテイアオイに通ってくる昆虫がいます。
セグロアシナガバチです。
こいつは、ホテイアオイにつかまって、一生懸命水を飲みます。
そして、巣に飛び帰って、水をはき出し、自分の羽であおぐのです。
すると、水が蒸発する時に熱を奪うので、幼虫たちがいる巣の温度が下がるのです。
行ったり来たり、休むことなくせっせと幼虫たちのために水を運び続けています。
写真を撮るのにかなり接近したら、身の危険を感じたのか、水を飲む前に一度飛び立ち、近くのアジサイで私がいなくなるのを待っていました。
この個体の他にも何匹か飛んで来ています。
また、フタモンアシナガバチも、こいつらと鉢合わせしないように少しずれた葉にとまり、水を飲んでは巣に飛び帰っています。
暑くて辛いのは人間だけではないと思うと、ちょっと元気になります。