今日は、昨日の続きで、インドアンテのさなぎの救出作戦について書きます。
誤って蛹室を壊してしまったり、きのこが生えてしまった時には「人工蛹室(じんこうようしつ)」というものを作ります。
最近では、スポンジ製の市販品もありますが、1個1000円以上するので自作しました。
以前、国産のカブトムシでは、キッチンペーパーを使っていくつも作ったことがあるのですが、大型個体のアンテのさなぎなので失敗は許されません。
そのため、園芸用の吸水スポンジを使うことにしました。
これも、花屋さんで買うと高いので100円ショップのものを使いました。
飼育箱の大きさに切って、水を吸わせた後、スプーンを使って蛹室の形に穴を掘ります。
かなりピンボケですが、取り出したさなぎです。
オオクワガタの飼育は、かなり長いことやっていますが、アンテのさなぎを手で触るのは初めての体験です。
(さなぎの時期は一生の中で一番デリケートな時期なので、普通は菌糸瓶自体もそっとしておくのです。)
人工蛹室におさまったさなぎ。
一応、元の蛹室より少し大きめに作ったつもりですが、何だか小さく見えてちょっと不安が残ります。
よく見ると、目の部分だけ黒くなっています。
この、目が黒くなったさなぎを見ると何故かいつも、「風の谷のナウシカ」の、城の地下で孵化を待つ「巨神兵」を思い出します。
この前、アンテの成虫に挟まれましたが、見事に指から血が出ました。
破壊力は巨神兵に負けていないと思います(笑)。
でも、アンテは、クワガタの中では割とおとなしい性格で飼いやすいんですよ。