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トンポ・トンネ 日々イモジョモ

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【9月12日・火曜日】
 新宿は降っていたが、朝大に着くころには雨は上がっていた。
 昼食はラーメン、学生たちはラーメンライスだ。キムチが美味しく、ライスがほしかったが、思いとどまった。


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 二日前の日曜日に帰寮、昨日から講義が始まったというが、校内は閑散としていた。
 図書館へ。夏休み前にコピーした雑誌の不鮮明な部分を、コピーをし直し、『風景』の年末号の企画のヒントをと思い、古雑誌と古新聞をあさる。

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 雑誌と新聞の書庫を行ったり来たりしていると、目についたのは製本された一九六四年の「平壌新聞」だ。「一九六四年といえば…」と思いながら、新聞をめくる。社会主義建設の成果が紹介される中、中央委員会や、七全大会など、総連関連の記事も大きく扱われていた。「신바람」、「협동벌」など사이표(アポストロフィ)が付されているタイトルを見て「時代」を感じた。懐かしい。たしか、高校一年生の頃までは、それが付された教科書を使っていた。


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 朝大の図書館に通うのは、楽しい。思い出を蘇らせてくれる、宝の山だ。
 国分寺行きのバスを待っていると、女子大生から声をかけられる。六種の缶バッチのデザインを引き受けてくれた研究員生のKさんだ。隣接する多摩美大の学生とのミーティングで、国分寺に出るとのことだ。
車中、群馬のウリハッキョで教壇に立っているオモニの近況やら、試験が迫っているとか、バンガローに泊まり込んで自炊をしながらの実技実習が楽しみだとか、夕食を食べずにアルバイト先に行くのだが、忙しいと賄いをとることができない時もある、そんなときは大学に戻ってきて食べるのだが、深夜の夕食は健康に良くないとか、話は途切れなかった。
 バスを降りて、別れ際「今度は差し入れを…」というと、「新しいデザインの缶バッジを…九月中に…」と。試験に、実習、アルバイトの話を聞いたので、「頑張って」とも言えず、「コマッスムニダ」と声をかけて別れた。
 新宿駅で埼京線に乗り換えると、ここでも声をかけられた。「阿佐ヶ谷朝鮮学校サランの会」のMさんだ。東京第九での児童支援の帰りで、職場に戻る途中とのこと。明日は、東京裁判の傍聴に行って、一度職場に戻り、夕方の報告集会に参加するとも。朝鮮学校支援を軸に日々の生活を組み立てているといっても過言ではない。
 「明日の裁判…どんなことがあっても…」。そんな話をしていたら赤羽駅だ。
 駅の隣のスーパーの前を歩きながら、ここらで分会の女性同盟の分会長か、分会委員に声掛けられ立ち話、二度あることは三度あるというから…。それはなった。


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そういえば、すでに朝大で「声」をかけられていた。声といっても、カルガモの鳴き声。図書館に入る時は見かけなかったので、「飛び立ったか」と勝手に思っていたら、出ると突然、「ガアガア」だ。四匹の子ガモはだいぶ大きくなっていた。平壌から戻ってきて七月下旬に見たときは、スマホを向けると、離れて行ったのに、逃げようともしない。堂々と泳ぎまわっていた。
カルガモに、研究員のKさんに、サランの会のMさん、思いもよらぬ「出会い」が続いた一日だった。
 
*加筆して9月下旬に刊行する『朝鮮学校のある風景』45号に掲載します。