千葉で「欲張り訪朝団」の報告集会
【10月7日・土曜日】
千葉ハッキョの会が主催する「第二回訪朝団」の報告会に行った。
訪朝メンバーは金校長を含む八人、八月二日から一〇日までの九日間、「観」と「食」の密度の濃い日程だ。
万景台、チュチェ思想塔、自然博物館、中央動物園、凱旋門、金日成広場、国際親善展覧館、普賢寺、錦繍山太陽宮殿、黎明通り、祖国統一三大憲章記念塔、ムンス遊泳場、ムンス人民遊園地、平壌産院、平壌ルンラ小学校、サーカス、朝鮮革命博物館、光復地区商業センター、万景台学生少年宮殿、ウォルヒャン綜合商店など、訪問・見学先が二十数か所、平壌ホテル内の毘盧峰(ピロポン)食堂、タンコギ(犬肉)食堂、切手(ウピョ)食堂、玉琉館(冷麺)、羊角島ホテルの屋上回転レストラン、駅前食堂(日本食)、平壌ラーメン店(「料理人」藤本さんの店)など、妙香山では野外でバーベキューに興じ、大同江では遊覧船でクルージングを楽しむなど、「食」も十分に堪能したようだ。八日間の滞在でよくぞここまで、欲張ったリクエストに応えた、受け入れ先の対文協に脱帽だ。
まずは、金校長が八泊九日の「欲張り旅行」の様子を写真で紹介、歓声を上げたり、中腰になったりして、一枚一枚の写真に見入っていたのは、後方に陣取っていたオモニ会と保護者たち。修学旅行や青年同盟のとき以来、行けずに羨む声も上がった。関心は、高層のアパートや大型遊技場より、道行く子どもや家族連れの服装や表情だった。

五人の「旅行者」の率直な感想もまた、参加者の共感を呼んだ。
「(産院や小学校を見て)子どもが宝だ。国が子どもを育てている」(昨年に引き続き二回目の澤谷秀至さん・高校教諭)、「経済制裁の影響を全く感じられなかった。早朝、道路を掃除する人…おしゃべりをして、ほほえましい、くつろぎの風景に癒された」(一九九一年から今回が五回目の大野尚志さん・東京都高教組)、「子どもと女性が大切にされている国…この国でならもう一度母親になってみたい」(初めて訪朝した元看護士の今井治江さん)、「人民と近くに接したいというリクエストがおおいにかなえられた。朝の散歩、お年寄りのストレッチ、学生がバレーボール…昼間からジョッキを傾ける日焼けした男性…」(二度目の石井政和さん・染色業)。

佐野通夫・こども教育宝仙大学教授の「日本人がそこに行く意味…朝鮮から来られないという現実…直行便で行き来できるようにしなければならない」との「〆の言葉」に、多くの参加者が同意した。
報告会では、朝大ボクシング部のコーチ、飯田幸司さんと愛知県立大学の山本かほる先生が特別ゲストとして報告。「在日を通じて朝鮮を知ること」の大切さ(飯田さん)と朝鮮学校が祖国・朝鮮とかかわりを持つ必然性について(山本さん)の話は、報告会の意義を深めた。
*加筆して11月に刊行する『朝鮮学校のある風景』46号に載せます。