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トンポ・トンネ 日々イモジョモ

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【2月10日・日曜日】
 豊橋朝鮮初級学校の芸術発表会にお邪魔した。初めて訪ねた同校の在校生は、二年生が三人、四年生が一人、六年生が二人の計六人。六年生の二人は間もなく卒業だ。先生は校長先生を含めて三人だ。
豊橋駅から単線のローカル線で一駅、降りて三分ほどの住宅街に、五階建てコンクリートの立派な学校が建っていた。
 開始三十分前だというのに同胞たちが集まり始めていた。玄関を入って右側の靴箱の上を見ると「豊橋朝鮮初中級学校 校歌」を中心に児童たちの生活を描いた大きな木版が並んでいう。中級部が併設されていたころの物なのだろう。
 「孫が通う京都第二初級学校も今日が学芸会だが、こっちに来た」という金楊子さんは、「子ども四人がここで学んだ。忙しくて任せっきりだったけど、みんないい子に育った」と話す。
 隣にいた金直美先生は、同校に赴任して十一年目。「赴任した頃は全学年に児童がいて、多いクラスは七人いた。良くなっている南北関係の流れが、こちらにも及ぶといいけれど…。生徒募集を一生懸命しているが、成果に結びつかないのが歯がゆい」と話していた。

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入口中央に「豊橋朝鮮初級学校 学芸会」の看板が置かれていた。水道の蛇口が並ぶ上には「私たちは統一祖国の主人公」の文字がカラフルに飾られている。階段の踊り場には生徒たちや絵や工作が飾られている。子どもらしさがあふれでいて、見る人を笑顔にする。二階の教室の前には、昨年授与された「模範分団」や舞踊部とサッカー部の「模範クラブ」の賞状が飾られていた。中央口演大会では演劇で金賞を受けたようだ。
「ああ、もう膝が…」「五階はきついな」という声を聴きながら、最上階の講堂へ。人がたくさん集まっていた。上演中に観客を数えると七六人いた。
プログラムに目をやると、舞踊に、才談、楽器演奏に演劇、マジックもある。出演者六人とは思えないほどバラエティーに富んでいる。中でも四年生と六年生の男子児童二人の才談は、校内に布団セットを捨てていった人がいるという話から始まって、少年団生活に及び「先輩たちが僕らの模範になって」という〆まで、リズミカルなやり取りが続いた。誰もがよく聞き取れたようで、何度も笑いが思った。二年生三人の演劇も、発音がよくて自然体なのがよかった。男子児童の長いリフティングで会場から拍手が起こるなど、見どころもあり、観客を十分楽しませていた。マジックの進行や影絵のナレーションなど、いたるところでウリマルのうまさが光った。

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公演の後は、一階の教室でオモニ会が準備した食事で温まり、ビンゴゲームで皆が一つになって盛り上がった。朝鮮語のうまさと、児童たちの明るさが印象的だった。(金淑子)

*加筆して『朝鮮学校のある風景』54号に掲載します。