在日とは不思議な社会。 | トンポ・トンネ 日々イモジョモ

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堺でのチビッ子サッカー大会から2、3日して、散歩がてら焼肉店Kに行った。トンチョ(東大阪初級学校)の「育成」チームを指導しているチョウ先生の両親が営む店だ。
 
「サッカー大会に行ってきました。息子さん元気でしたよ」
先生のオモニに写真を渡すと、アボジも厨房から出て来て、夫婦でしばらく見入っていた。
 
「夏休みだし、ぼちぼち帰ってくるのでは?」
「帰って来ても、家にいるのは何日かだけですよ」と、オモニ。彼女が言うには、東京チェーサム、東京朝高と朝鮮大学にあいさつに行くのが最優先のようだ。
「卒業してだいぶたつのだから、知っている先生も、後輩もいないのでは? それに夏休みだし」と言っても、「誰かに会えるから」と、東京に戻って来るとまず出身校にあいさつに行くという。
 
チョウ君だけではない。大学に行って、たとえ先生や後輩に会えなくても、リヤカーを引きながら校庭の管理をしているアジョシの姿を見るだけで、何か気が休まるというトンムや、何となく十条の朝高の近くのカラシ焼きを食べに行ってしまうというトンムもいる。彼らにとって、ウリハッキョとはそんな存在のようだ。
 
トンチョの幼稚班で保育士をしているチョウ君一家と特別に懇意にしているわけではない。2年前、東京チェーサムで催された成人式の謝恩会に行った時、「大学を卒業したら、保育士になります」と、決意表明していたトンムが、たまたま家の近くの焼肉屋さんの息子さんであると知ったくらいだ。その焼肉屋さんにも年に幾度しか行くことはない。
 
それでも、今回サッカー大会に行くと、彼の姿を追っていた。言葉をかけたり、何枚も写真を撮ったりした。同僚の先生や学父母から、「チョウ先生は頑張っている」とか、「感謝している」とか言われるとうれしい。
 
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「実家から離れての生活は大変そう」と言いながらも、何となく頼りなかった学生から、凛々しい先生になった彼の姿に、満足げなオモニ。アボジからは「今晩、一杯おごりますから、仕事が終わったら店に寄ってください」との言葉だ。
「関西のお嫁さんを連れ帰って来るかもしれませんね」と言葉を向けると、「そこで出会ったのなら、ウリハッキョの先生の大変さを理解してくれる人でしょうから、いいのでは」と、以外とさばさばした返事が戻って来た。
 
チョウ君は自分の出身校を故郷のように思っているのだろう。「同郷」の私もなぜか彼とそのご両親を親しく思ってしまう、在日とはそんな不思議な社会のようだ。ik