『アジュンマのソウル留学日記』本日(9月12日)刊行!!! | トンポ・トンネ 日々イモジョモ

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あとがきにかえて-カニの殻がもたらした留学・4
東京の留守番名人・金日宇

互いの安否の確認は、もっぱらインターネットのメッセンジャーによる文字交換と、ここにまとめたブログ「アジュンマのソウル留学日記」である。便利な世の中になったものである。昔のように日記帳に記すものだったら、ものぐさなかみさんの性格からして、2年間も続けるのは、難しかったはずだ。それに、不特定多数の他人の目に触れるという緊張感から、自然と日々の生活がおざなりにならず、観察眼も養われていったのではないだろうか。

一つ後悔していることといえば、この5月から私もブログ(トンポ・トンネ 日々イモジョモ)を始めたが、もっと早くブログにチャレンジすべきだったということだ。「アジュンマのソウル留学日記」に対抗して、「アジョシの東京留守番名人日記」でもつづっていたならば、この本の「付録」として、付け加えて貰えたのではないかと、悔やんでいる。

2年間で、修士論文(内容もそうだろうが、大学提出用に製本した論文は立派なものだ)も通過し、大学院を無事卒業することができたことは何よりだ。
40代後半になって、かなり年下の学生らに混じって、学問することは大変だったと思う。日本と社会の仕組みが異なり戸惑いも少なくなかったはずである。それに、「在日」への無理解による偏見に苛まされたこともあっただろう。ブログからも察することができる。そんなことにめげることなく、当初の目標を達成するには、人知れぬ努力の積み重ねがあったはずだ。

この2年の間に、私が東京大空襲の同胞体験者の記録集と、母校の東京朝鮮第三初級学校の草創期の記録集を編むことができたのも、かみさんのそんな姿に刺激されたからかも知れない。

論文のテーマは、「在日三世の国籍とアイデンティティー」だ。私が本業として携わっている同胞の自叙伝の聞き書きや本づくり、それにボランティアとして続けている東京大空襲時の朝鮮人の罹災や、母校の草創期の記録づくりなどは、どちらかというと、在日一世や二世の過去の話である。もちろん在日の現在や未来と切り離せないテーマではある。しかし、今回かみさんが在日三世をテーマに取り上げたことで、私の視野も随分広めることができたと思っている。

例のごとく、明るく一言、「論文の資料集め手伝って」のお達しが何度か、ソウルから発せられた。新聞や雑誌を読んでも、本屋をのぞいても、インターネットで資料などを検索していても、「在日三世」、「帰化」、「同化」などの新たなキーワードが加わり、すると自ずと今まで見えていなかった世界も見えてくるような気がするから不思議だ。従来の一世、二世を対象にした聞き書き、記録作りにも、厚みが加わったと実感している。

この2年間、かみさんを通じて、研究熱心な学者さんや、わがままな教授、光州事態を知らない若者らと、楽しく交わることもできた。ソウルの研究機関の資料収集に微力ながらも協力することができた。

今考えると、50代半ばでの一人暮らしで、大変なこともあったが、その一方で「未体験ゾーン」によくぞいざなってくれたとの感謝の思いが大きい。

日本に戻ってきた後も、相変わらず家に友人、知人を呼んでの食事会を企んでいる。今度はどこに飛び立つチャンスを狙っているのだろうか。でも、正直なところ、カニ鍋は暫くおあずけだ。


『アジュンマのソウル留学日記』-07年9月12日刊行!!!

40代も後半の筆者がソウルにある大学院に留学。
体験する驚きや失敗、老化する脳との格闘を楽しく紹介します。
同名のブログと「月刊イオ」などに掲載のエッセイを一冊の本に!

カルチャーショックにヘトヘトになりながら、勉強とアルバイトに追われる日々でした。
受け入れ側も熟年学生には不慣れなようで、
朝鮮学校の教員や新聞記者の経歴も手伝ってか、かなり物珍しげでした。
(前書きより)

著者・金淑子
 (キム・スッチャ 1958年、京都生まれ。東京在住。
 朝鮮大学校を卒業。京都の朝鮮学校で教員を8年、
 朝鮮新報社の記者を8年務めた後、ソウルの大学院に留学。
 07年8月24日に社会学修士学位を取得)

A5版・日文・208頁・頒価2.000円(梱包・送料280円)
目次は
http://www4.ocn.ne.jp/~uil/602.htm

一般書店では取り扱っていません。

07年9月15日までにご予約の方に限り
送料・振込手数料を
当方が負担させていただきます。

ご注文は-綜合企画舎ウイル
TEL・FAX 03-6279-3356 
メール uil21@yahoo.co.jp