【07年7月7日・土曜日】いつものように、ソウル発のニュースをインターネットで探っていたら、下校中のチェーサムの児童に「遭遇」した、韓国人研究者の思いをつづった文につきあたった。
その文は、「Ohmy News」が「共に行こうウリハッキョ-枝川の朝鮮学校の児童に笑いを」とのタイトルの下に紹介している寄稿文の一つで、筆者は、韓日近現代史研究会のキム・グムヨンさん。留学に来て、「江山が変わるだけの時間を送ってきた」と書いていることから、まもなく在日歴10年を迎えるようだ。
寄稿文にふされている、「日本の生活を通じて知った在日同胞」、「韓民族のルーツはウリ民族ハッキョで」、「ウリマルでぺちゃくちゃしゃべる可愛い子供達」、「この子どもたちがわが民族の財産だ」との中見出しから、その大まかな内容は察することができよう。
筆者に「誇らしい」と感じさせた、チェーサムの児童の振る舞いについてふれられている部分を紹介する。
■ウリマルでぺちゃくちゃしゃべる可愛い子供達
まだ私の脳裏に鮮かに残っている私たちの子供たちの姿を伝えてみよう。日本政府と日本マスコミの主導の下に北韓バッシングが絶頂に達している何年間、極右の日本人による嫌朝鮮ブームに力づけられた大多数の日本人が露骨に朝鮮人に対する反感をあらわにしている。そんな渦中での出来事だ。
学校の授業を終えて帰宅する午後の電車の中で、5、6人の小学生がぺちゃくちゃしゃべていた。その姿が可愛く、思わず私も、幾人かの日本人もほほ笑んでいた。
その子供たちが降りた後、大山という所で、藍色半ズボンの制服を着た4人の子供たちが電車に乗って来た瞬間、耳慣れたウリマルに耳を奪われた。ところが、先ほど同じ年頃の日本の子供たちにはほほ笑みを見せた日本人たちが、その子供達には確実に違った姿を見せた。
その子供達はずっとウリマルでぺちゃくちゃしゃべながら、私のそばの席に座った。その姿がとても可愛らしく我を忘れて「どこの学校に通うの」と声を掛けた。すると、一人が 「あー、ウリマルができるんだ」と、不思議そうにするので、「私も君たちと同じ国の人だ。韓国のソウルから来た」と言った。すると、他の一人が 「わーっ。 ウリマルが上手だ」と。
それで私は「君たちもウリマルが本当に上手だ。君たちが本当に誇らしい」と応じた。するとかれらは「誇らしく」って、何の意味なのかと聞くのだ。ウリマルでの説明を試みたが、かれらがよく理解することができないようなので、仕方なく日本語で説明した。
子供達は「あ、そうですか」と言って、「チャランスロプタ、チャランスロプタ(誇らしい、誇らしい)」と、繰り返した。そして私に「電車が成増止まりだから、成増で乗り換えなくてはならない」と、親切に教えてくれた。勿論 「さようなら」と丁寧にあいさつをしながら。
■この子たちがわが民族の財産だ
けっして暖かいとはいえぬ日本人の視線を気にとめず、日本語を知りながらウリマルで、ぺちゃくちゃしゃべる私達の子供達のその姿が本当にあまりにも可愛くて誇らしかった。今でも、その子供達の姿は生き生きと私の記憶に刻まれている。
私たちの子供達は、幼すぎて、その鋭い視線を感じなかったかも知れない。そして、やがてその鋭い視線を全身で感じ、辛い思いをするかも知れない。
しかし、私は信じる。その険難な日本社会を避けることなく、そのように自分たちの身と心で感じる、その私たちの子供達こそ、わが民族の大きい財産になるだろうと言うことを。
筆者が「その姿が本当にあまりにも可愛くて誇らしかった」と書いている、かれらは「大山」から乗り込んできたと言うから、恐らく東京朝鮮第三初級学校の児童でしょう。
こうした記事を読むと、「物語」の下巻づくりにも自然と力が入ります。
コマプスムミダ! 在校生のみなさん!!
寄稿文の全文は
http://www.ohmynews.com/articleview/article_view.asp?at_code=420416&ar_seq=1