昨日は天気も良かったので、東京都が誇る庭園「六義園」に行った。
入園料は、大人300円。
しかし…
同じ枝垂れ桜でも、葉っぱだけになってしまうと、ゴールデンウィークとはいえ、こうして悠々と全体を写真におさめられる。
↓新緑の美しさもまた、名木ならでは。
私の中で柳沢吉保といえば、中学時代に欠かさず見ていたNHK大河ドラマ「元禄太平記」で、石坂浩二が演じていた、あの姿で再生される。
石坂浩二を見ても、今だに柳沢吉保がオーバーラップしてしまうほど、イメージが定着してるのだ。
和歌が大好きだった柳沢吉保は、その世界を実現させようと、六義園を造った。
今で言うところの「テーマパーク」だ。
本来まったくの平地だったところに、わざわざ土を盛って山を築いたり、川から水を引いてきて池にした。
想像するだけでも、大工事だったと思う。
時の権力者でなければ、出来ない造園だ。
この庭を気に入って、将軍綱吉は、何十回もやって来たらしい。
将軍が家臣の私邸を訪問、それも頻繁に…など、異例も異例なことだったようで、柳沢吉保は嫉妬の的になっていくわけだが、実際に庭を見てしまうと、綱吉の気持ちも分かるってもんだ。
「元禄太平記」では「主役」だったので、当然「好意的」には描かれていた。
それでも石坂浩二が、どこか鼻につく成り上りのエリートを、とても魅力的に演じていて、中学生の私に強烈な印象を残すことになった。
↑ この写真は、築山の頂上からの眺め。
かなり高い丘になっており、斜面に一面のツツジが、本当に美しい。
まぁ…ツツジは、満開の盛りをやや過ぎたところ…ではあるけれど…
それにしても文京区には、根津神社といい、ここ六義園といい、ツツジの名所が多い。
…と思ったら、ツツジは文京区の「区花」なんだそうだ。
ちなみに「区木」は、イチョウ。
たしかに、東大の構内はもとより、街路樹にもイチョウは多い気がする
様々な春の花が咲き、新緑に輝く六義園を、入口からぐるっと一周してきたら、最後に見事な藤棚が迎えてくれた。
六義園は、幕末まで、柳沢家のものだったが、明治維新後は、三菱財閥の創業者・岩崎弥太郎に売却された。
ちなみに私は、やはり大河ドラマ「龍馬伝」の影響で、岩崎弥太郎といえば、香川照之の顔で再生される(笑)
関東大震災の被害はなく(文京区は地盤が堅固なのだ)、東京大空襲にも遭わず、奇跡的に元禄の昔を今に伝えてきた六義園。
また来ます!!