圧倒的戦力差でも勝負は下駄を履くまでわからない | 20世紀「おたく少年」

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アニメ、特撮、コミケなどをない知恵を
絞りながら‥‥また、日々の私的出来事で
構成していきます。
興味ある記事があれば
ぜひ、立ち止まってください。

ウクライナの闘い

私はこれを思い出す。

1969年製作

英・米・西独合作

「空軍大戦略」です。

 

 

 

 

 

第二次世界大戦、

英国への侵攻を企てるナチス・ドイツ。

ドーバー海峡を越え英国への上陸を

開始する前に圧倒的な空軍力で

制空権を獲得すようとするも

英国空軍はカナダ、ポーランドなどの

協力を得ながら英本土防衛のための

航空戦が勃発。

これが名高い「Battle of Britain」です。

 

本作は

製作:ハリーサルツマン

監督:ガイ・ハミルトン

という007シリーズのゴールデンコンビ

出演は

ローレンス・オリヴィエ

ロバート・ショウ

マイケル・ケイン

トレバー・ハワード

クルト・ユルゲンス

など

 

※私は大学生のころ名画座で鑑賞。

スクリーンに展開する空中戦は実際に飛べる

当時の航空機などを使用。墜落したり爆発する

機はミニチュアなどを使用していますが、縮尺の

大きなものが使われ本物の航空機が爆発するかの

ような迫力でした。

 

※ロンドンは戦いが始まった初期や迎撃網を

くぐり抜けた独空軍による空襲を幾度も

受けています。英国民はそれに屈することなく

防衛戦を戦い抜きます。予告編でもわかりますが、

ロンドンの地下鉄駅は空襲をのがれ避難する市民の

防空壕ともなっていました。

現在ウクライナ市民も地下鉄に避難する人々の映像が

連日流されています。

 

↑英本土爆撃に向かうハインケルHe111爆撃機

 

↑迎え撃つ英国空軍スーパーマーリンスピットファイア

おそらくMk.Ⅱタイプだと思われます。

 

↑英国空軍パイロットスキッパー少佐役ロバート・ショウ

 

空軍力では独軍が圧倒していましたが、

英国軍はドーバー海峡沿岸にレーダー網を構築、

独軍の攻撃をいち早く察知すると、各地に点在させた

航空基地よりスピットファイア、ホーカーハリケーンなどで

迎撃するという戦法を取りました。

足の遅い独軍爆撃機はメッサーシュミット戦闘機に

護衛されていますが、メッサーは航続距離的に英国

防空圏での戦闘時間が限られているため、

英国空軍の反撃をくらい甚大な被害を受け始めて行きます。

もちろん護衛を失った独軍爆撃機も英国空軍の餌食となって

行きます。

 

戦闘開始は1940年7月から1941年5月まで

約一年弱の期間。

甚大な被害を受けた独空軍はヒットラーの作戦中止を

持って英本土への上陸作戦を断念しました。

 

※その後独軍は対ロシア戦に注力するのですが、

かつてナポレオンが冬のロシアで敗れたように、

広大なロシアでの戦線拡大による補給の遅れ、兵士の

疲弊、また、ヨーロッパ各地では

アメリカ合衆国を中心とする連合国の本格的な

参戦によって第二次大戦は収束へと向かいます。

 

※仮に英本土がもし独軍に蹂躙される事態となって

いればその後の世界の地図は大きく変わっていた可能性が

あります。その意味でも英本土防衛が成功したことは

大きな歴史的価値があります。

 

※これを踏まえて現在起こっている

ウクライナでの闘いはウクライナ自身の強固な

防衛によって露軍の侵攻を抑えていますが、

懸念されるのは本格的な侵攻。更なる航空戦力、

強力な機甲科部隊の投入などが行われると事態が

一気に露軍の思惑通りになっていってしまうかもしれません。

西側諸国は第三次世界大戦を避けるためにNATO軍の

派遣は行えませんが、軍事物資、ウクライナへの

経済的支援、ロシアへのさらに強力な経済制裁が

必要でしょう。

 

※ロシアが今回の戦いでもし勝利するようなことが

あれば世界は力で現状変更を試みる国が覇権を握りかねない

世紀へと突入してしまいます。

 

※ロシアへの経済制裁による日本経済への影響、

日々の暮らしへの影響もあるでしょうが、、

ここはぐっと大きく構えて、世界を守るためにも、

ひとりの少しの我慢が世界を救う一助に

なるのではと考える次第です。

 

※映画「空軍大戦略」および実際の英本土防衛作戦、

第二次大戦の経過などは私の記憶のみで書きましたので、

もし間違っていることがあればご指摘いただければ

幸いです。

 

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