37-4.


つづき



さすがに泣き叫ぶことは出来なかったけど、かなり泣いた。


もう頭も痛いし、鼻も痛いし、目も痛いし、耳も痛い。


オモニが出してくれた分では足りず、先輩が近くのコンビニでティッシュを買って来てくれた。


「ははっ...お前ほんとよく泣くよな」


泣かせてるのは先輩な気がする...

でも...


「ちょっど...ズッキリしまじだ...


鼻が詰まってる。


「ズッキリすんのかよ」


先輩の、あはは、と低い雲に届きそうな大きな笑い声を聞いて、なんだか泣いてるのがもったいない気になった。


「いつ泣いても、いつ笑ってもいい。人を想うのは自由だ。でもそのために自分を見失うのだけはやめろよ。時間無駄になるからな」


私は私を見失ってたのかな。


まだ答えは分からないけど...


「はい...先輩...ありがとうございます」


「んっ!よしっ、帰るかっ!」


この日は本当に先輩がご馳走してくれた。


雨はギリギリ降らずに、先輩と寮まで歩いて帰った。


いろいろと驚くことがあった夜。


ねぇジン。

今どこで何してる?