工夫する人。 | 夕食ホットオフィシャルブログ

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美容師のボーカルしょったん+建築家の鍵盤きくっちゃん+ぬいぐるみのギターすだっちからなる異色ユニット「夕食ホット」の公式ブログです。

ども。

ボックス

近所で3日前から工事が始まったのですが、ずっとこの中に何も入ってないのが気になって仕方がないすだっちです。ティッシュとか入るのかな。

さて、先日お伝えしました通り、夕食ホットは6月4日に名古屋にてサカスプに出演します。並行して新アルバムの準備も粛々と進めておりまして、今年も色んな夕食ホットをお届けできるかなと思っております。

そんな夕食ホット、当たり前ですが3人なのでバンドです。バンドをやっていると、リハーサル中に、しょったんやきくっちゃんからこんな感じのあんな音が有るといいんだよねーと、多分、彼女達の頭の中には結構はっきりした音が鳴っているんだろうけど、ギタリストではないので、その音の出し方はわからないみたいな要望を貰うことがあります。

どんな音なのかなぁとフィーリングで感じつつ、色々試してフレーズを弾いてみると、それに呼応してきくっちゃんが新しいフレーズを弾いて曲の輪郭が変わっていくみたいな事が有るんです。

とはいえ、その音、いきなり作れるわけじゃなくて、世の中にはyoutubeという便利なものがあり、
「ギター ディレイ アンビエント系」
とかで検索すると、数千件の色んな動画が出てきて、英語で、
「ambient guitar delay」
とかで検索すると、数万件出てくるんですね。

それを見ながら、自分が持っているエフェクター(音を変える機械)でこうやったら代用出来るんじゃないかなぁとか試してると、全然違うんだけど、あ、この音きくっちゃん好きそう!とか、しょったんビビッと来そう!とか、二人は嫌いだろうけど、俺好きだーみたいな音が出来るんです。その内、あー、あの動画の音がやっぱりいいなーってなって、新しい小物が欲しくなったりするんですが。

で、ですね。そもそもエフェクターって、とはいえ最初に作ってる人がいるんですよ。この機械通したら、こういう音にするぜー!!って閃いて作る人が。

実はすだにも身近にむっちゃ工夫する人がいまして、名前はきくっちゃんといいます。この人、すだが出会った当初から仕事用で凄くちゃんとしたパソコンを持ってたのに、音楽にパソコンは使わん!と、キーボード一台で歌まで録音して楽曲を作ってたんです。

ちなみに、そのキーボードを作ってるメーカーのサラリーマンをすだは13年間していたので、この曲、MOTIF一台で作ったんだよって開発メンバーに聴かせたら、どんだけこの人忍耐強いんだよ、、、って10人中10人がそうこたえるレベルで難解な事をやっていたんですよね。マニュアルには確かに書いてあるけど、作ってる側はそういう使い方を想定していない。でも、きくっちゃん的にはこれを組み合わせたらこんな事出来るやんって閃いて楽曲を作っちゃってたんです。

ちなみに、そっからきくっちゃんにパソコンで楽曲制作をしてもらう迄に、1年位かかってます。これでええやんと。こだわりの人です。パソコンで作って貰えるようになって、やっとデータで色々やりとりが出来るようになりました。

閑話休題。ギターに話を戻して、そもそもギター用のエフェクターで一番最初に買う事が多いのが、ロックな音、、ジャーーーンって歪んだ音にする通称ディストーションとかオーバードライブと呼ばれる歪み系のエフェクターなんです。

でも、その歪んだ音を最初に作った人は勿論エフェクターなんて無くて、どうにかして作ったわけで、一体どんな人でどんな風に作ったんだろうって気になったんで調べたんですよ。

そしたら、出てきました。

多分、この人以前にも似たような音を出していた人がいるんでしょうが、数々の名ギタリストがこの人の影響を受けたと言っている人がいまして、その人が1958年に発表した楽曲で歪んだギターの音が世の中に初めて広まったらしいです。



Link Wray(リンク・レイ)さんです。

この人、ギターの音にこだわりすぎてこだわりすぎた結果、音がでるスピーカー部分に穴をあけて、歪んだ音をつくっちゃったんです。冷静に考えてめちゃくちゃです。カメラだったら、光の反射を独特にしたいんだ!ってレンズを割っちゃったみたいな話です。(って、書いてみて、なんか過去にやったことある人いそうだなと思った。)(あ、アラーキーがレンズ割ったカメラで写真集だしてた。。。)

すげーと思います。歴史作っちゃった人です。

で、こんな音があるんや!じゃあ、この音を電気的に作れないかな?って世の技術者があーだこーだやって、今につながりまして、現在エフェクターだけで雑誌とかが出来るレベルに沢山のエフェクターが出ているんです。ちなみに、すだもサラリーマン時代、ちょいとエフェクターの開発に関わってた時期もあります。

まー、そういうわけで、何が言いたいかと言いますと、



すだは、そんな工夫する人が作ってくれたエフェクター達に敬意を払いたく、昨日、新しいエフェクターを購入しちゃったわけです。次のリハーサルが楽しみだー!それまでに使いこなせるようにしとこ!