そう、きくっちゃんです。
教会の結婚式とかで列席者に強引に歌わされる『いつくしみ深き』の、歌詞の譜割りの強引さに毎回吹出しそうになるきくっちゃんです(こら)。
これね。
いぇすわー、とのことか。
つーみ、とか?うれ いーおー、とか。
いえ、素敵な歌なのにもったいないなあと。
まったくメロディの美しさと日本語の響きを無視しとるなあと、えっと、すだっちが言ってます。
(僕はいいと思います神様)。



んと、別にブログに飽きたわけじゃないんです。
新しいアルバムの曲作りでいろいろ頭が精一杯なのです。
でも書きます。
だって、だって、怒られそうだからそろそろ。
えっと、アルバム制作というからには曲も書かないといけない。
そして当然歌詞も書かないといけない。
そこで、またいつもの悩み(&楽しみ)が。
そう、それは言葉の響きのこと。
でもこのことについてはもう何回も書いているので、今日は日本語じゃなく、素敵な響きの異国語について書いてみようかと。
クリスマスも近いし(関係ないか)。



夕食ホットの歌詞には、まず英語は出てきません。
ていうかカタカナ語がほとんど出てきませんです。
なぜって、べつにわざわざ使う理由がないからなんです。
外国語不得意だし。
日本語得意だし。
とはいえ、もちろん異国の言葉が嫌いなわけではなく、むしろ
「あー、いい響きだなあ」
って言葉もたーくさんあります。羨ましい。
※ あ、去年の記事でまあ似たようなことかいちゃってるけど、、まあいいよね。
"ケサ・ネ・チガーエ" ←これね。
こほん。では。
きくっちゃん少年がうまれてまず最初にぐっときちゃった異国の言葉、それは、砂漠の名前です。
ずばり。
『タクラマカン砂漠』
これは小学校低学年のころ読んだ伝記「スウェン・ヘディン」に載ってました。
ベートーベンとか、
シュリーマンとか、
ナイチンゲールとか、
ああいうシリーズです。
ヘディンは探検家の名前です。
ぼく、この伝記大好きでもう何十回も読んでました。

そのヘディンとかいうおっさんが探検した中央アジア内陸の死の砂漠の名前が『タクラマカン砂漠』だったのです。
ウィグルの言葉で「死の世界」って意味だとかなんだとか。
この伝記には同じく、
『サマルカンド』とか
『タリム盆地』とか
『ゴビ砂漠』とか
『ロプ・ノール』とか、
シルクロード臭がパナイ地名が続々と出てきます。
いやー萌えました。

くるりの岸田君っぽくいえば、「おちんちんが立った」んです。



これがきくっちゃん少年が人生最初にぐっときた異国の響きです。
そういえばさきほど出てきたロプノール(場所を変える、さまよえる湖)のほとりにはそのむかし
『桜蘭』という都があったそうです。
きゃーー!!!
ろうらん!!
きゃーーーー!!
いいっすねいいっすね。
中央アジア系の漢字ネーミングにも萌えるものがありますね。
『敦煌』!!
とんこう!!!
『天山(テンシャン)山脈』!!!!
んと、京都に昔「海皇」という海鮮中華の高めのお店があって、たまーに家族のご褒美的な日に連れて行かれました。
発音は「ハイファン」!
だって、外食なんかめったにしないのに、「今日はあれやな、ハイファン行こか!」って。
いやー、なんか今日は特別な日なんだなって、子供心に思いましたっす。
その次にきくっちゃん青年(←成長した)がぐっときちゃったのが“粒子名”です。
物理学で出てくる粒子は、だいたい語尾が-onになっているのです。
フォトン(光子のこと)!!
かっこよすぎる。
『フォトン』
うんうん。
光を表すphotoにonでフォトンです。
・ ・・・・。
・・・フォトン。
ひゃっふーーーーー!!!

ほかにも、ものとものをひっつける粒子がグルーオン(グルー=のり)とか。
グラビトン、エレクトロン、ミューオン、レプトン、フェルミオン等々。
きゅんきゅんきちゃう名前ばっかですね。
まあこういう「雰囲気系」でやっぱ最もきゅんきゅんしやすいのがラテン語です。
ラテン語。
『コギト・エルゴ・スム』
=我思う故に我あり
しぶすぎる。
『アーレア・ヤクタ・エスト』
=賽は投げられた
やべえ。
いいっすねラテン語のひびき。
って書いていてふと思ったのは、こういう異国語の響きって、文学作品なんかでも結構使われていますよね。
やっぱ雰囲気でちゃいますもんねこれだけで。
森鴎外の『ヰタ・セクスアリス』なんかまさにど真ん中です。
これ、『性欲的生活』だったらちょっとね。
英語で『ザ・セックスライフ』とか言われても困るし。
やっぱラテン語っすねラテン語。
あとは、安部公房の僕の大好きな短編にデンドロカカリアというのがあるのですが、、
その中に『デンドロカカリア・クレピディフォリア』というのが出てきます。
これもラテン語っぽい響きですね。かっちょいい。
たぶんこれは植物の学名に似せたのだと思います。植物の学名はラテン語ですからね。
『フォルマ・ヴィリディフォリア』とか
『アカシア・ヒスピディア』とか
『イリス(アイリス)・ジャポニカ』とか。

ラテン語って、なんとなくぼくら日本人には「賢そう」な響きなんですよね。
そこの「賢そう」が欲しいあなた。
オススメはラテン語ですラテン語。



って書いていて気づいたんだけど、別に文学作品に限った話ではなく、アニメとかマンガに出てくるカタカナって、ほぼ100%こういう独特の響きを狙ってつけちゃってますよね。
エヴァンゲリオンの使徒の名前なんてぜんぶヘブライ語の天使の名前です。
『リリス』だ
『サキエル』だ
『ラミエル』だ
『リリン』だ、って。
ヘブライ語はいかにも謎解き関係に向いた響きっすね。
まあ聖書がそもそもね。
だもんで、「あたしもうちょっと謎めいた雰囲気が欲しいのよね」って思っているお姉さん、あなたにオススメはヘブライ語です。
古代ギリシャ語だともう少し強くてしなやかな響きになります。
謎っぽさは減るけれど。
『ヘロドトス』とか
『アキレス』とかね。
みんなだいすきな『ナウシカ』ちゃんは、古代ギリシャの叙事詩オデュッセイアに出てくる王の娘『ナウシカ』から取られています。
なので、ちょっと神秘的かつ強くてしなやかなキャラクターが欲しいあなた、オススメは古代ギリシャ語ということになります。
もしあなたが、ちょっと謎っぽさも欲しつつ、もうちょいハードな雰囲気が欲しい方。
記憶、病院、軍による生体実験、秘密警察、、、こういう雰囲気ならオススメはだんっぜんドイツ語です。
浦沢直樹のモンスターなんて、まさにこの”ドイツ語的な雰囲気”に乗っかりまくった作品です。
なんてったって『デュッセルドルフのアイスラー記念病院』ですよあなた。
怪物『ヨハン・リーベルト』ですよお父さん。
進撃の巨人だってもうドイツ語的響きありきの作品です。
主人公『エレン・イェーガー』ですぜ旦那。
ヒロイン『ミカサ・アッカーマン』なのよお嬢ちゃん。
えー、さて。
では最後に、クリスマス直前の今晩、もしきくっちゃんが詞に異国語を使うとしたらなんだろか、って
のを書いて終わりたいと思います。



うーん、まあ普通に考えるとやっぱラテン語かなあ。
普通でごめんやけど。
僕がすごく好きな賛美歌もラテン語だしなあ。
その賛美歌112番、
『モロビト・コ・ゾリテ』っていいます。
メロディも綺麗だけれど、ラテン語の響きもすんごくハマってていいんすよね。
その中でも特にぐっとくるのが『シュワキマセリ』って響き。
きゃーかっちょいい!!
シュワキ・マセリ!
みたいに、謎の呪文のように唱えるもよし。
シュワー・キマセリ!!
って、メリークリスマスのかわりに叫ぶもよし。
てわけでおやすみなさい。
もっかい言っとこ。
シュワキマセリ!!
※補足。くそう。これ書いた直後から、
「これ、とあるマンガに出てくるよ」と各方面から。
ふんだふんだふんだ!
消そか?って言ったらすだっちが、いやいやw。だって笑。