ぽいこと。 | 夕食ホットオフィシャルブログ

夕食ホットオフィシャルブログ

美容師のボーカルしょったん+建築家の鍵盤きくっちゃん+ぬいぐるみのギターすだっちからなる異色ユニット「夕食ホット」の公式ブログです。

になさま(←噛んじゃった)こんばん輪投げ。

前回とってもリスキーなエントリーを書いたら、メンバーの誰もがリツイートもしてくれなくてもうブログやめようと、なんなら本気でやめていたきくっちゃんです。

※復活したのは、好きな人が読んでいてくれたから笑。




ぺん3さて、コロッケ作りました。


案外ちゃんと作るのはじめてです。
そして、結構「売ってるコロッケっぽい」ことに大はしゃぎしたきくっちゃんでもあります。


まあるい形とか!
衣のさくさく感とか!
きつね色(変な名前)だとか!


もちろんとっても美味しかったです。
そして、そんなはしゃぐ自分をみて気づきました。


おれ、美味しいことよりも、
「売ってるコロッケっぽい」ことを喜んでいるなって。


ぺん5これさ、とっても気持ち悪いけど僕の本性というか本質なのです。
ずっと前になんで音楽を作り始めたか、ってのを書いた気がするんですけど、まったく同じです。


小さな頃から僕は、世の中の人間を
「プロ」「そうじゃない人」
に分けて考える癖がありました。

「何かをするにふさわしい人」「それを買う人」
って言ってもいいです。


で、僕は「そうじゃない人」グループなんだと。
とくにものづくり関係において。


だもんで、あれこれ考えて、二種類のコロッケなんとなく作ってみて、できあがったのをみて、
「うわー。コロッケ屋さんじゃない俺なのに、わりとそれっぽいやつできたやーん!
って喜んでるんです。

それだけならいいんですが、
まあまあ歳をとったもんで「そんな自分に気づく」わけなんです。


ぺん4ぺん5ぺんぺん2


まじめな家庭→学生→化学→建築→音楽と、よく分からんジャンルを渡り歩いてきたきくっちゃんなのですが、周りの人間を見渡すと、そのたびにどんどん「何かをするにふさわしい人」が増えてゆく傾向にあります。

このひと、なるべくしてなってはるわ。って人が多くなってくる笑。
もうこの人なにがなんでもギタリストやんー。って。

そしてそういう人に触れる度に気づかされる。
「あー、この人らすげーな。もうぜんぜん違う種類の人間やわ」って。


さて、増えてゆくそういう人たちの中で、気分的には部外者な僕が、なぜか設計図を書いたり曲を書いたりコロッケを揚げたりしています。




今度なんかチェロの曲書いて自分もピアノ弾いたりなんかしちゃいます。
(あ、9/23青山スパイラルでーす!おヒマならきてね♡)
コチラ。チェロを抱えてにっこりしているナナコ様のやつです。


あと、こんど本の表紙を描いたりなんかもしちゃいます。


えーっと。

不思議でならない。
なんならちょっと申し訳ない。



じゃあなんでやってんだよ!って、まあそう思いますよね?
僕もよく考えます。

で、答え分かってるんです。
前回の人見知りのエントリーと同じくらい言っちゃだめなことなんだと思いますが、、、理由はね。

「何かを作ると、その日一日は許された」
気になるのです。


もうどうしようもなく誰にも会わず、役に立つこともなにもせず、電話も宅急便もぜんぶ無視して、自分の洗濯とかそういうのもしなかったとってもダメな日、、、
そのままベッドに入ると自己嫌悪で死にそうになるんだけれど。。。

最後にちょっとデザインのスケッチをしたり歌詞を書いたり梨をむいたりすると、なんだか
「おけ!ようやった。寝てもいいよ」
っていう気分になるのです。


これ、がつがつはたらくIT系の人とか株好きな人とか起業家さんとか(=スーツがストライプの方々)から見たら現実逃避以外の何物でもないと思います。
成果ゼロっす。
株価ゼロっす。
アドバタイズできないっす。
オプティマイズ無理っす。
マーチャンダイジング不可能っす。


でもね、それでその日一日眠れる人がいるってことをぜひ分かってね。
(なんだこのブログ)。

リラックマ


そして、もし、今日あかんとってもダメ人間な日だった、って眠れないタイプの皆様がいたら。

何でもいいから「っぽいこと」をしてみることをオススメします。


詩人っぽいこと。

漫画家っぽいこと。

デザイナーっぽいこと。

料理人っぽいこと。

昆虫博士っぽいこと。


こっそり詩を書いたり、
こっそりイラストを描いたり、
こっそり服をデザインしたり、
こっそりうどん打ったり、
こっそり虫を分類したり、
ヨーヨーの技覚えたり、刺繍したり、筋トレしたり、のら猫を調教したり、、、なんでもいいっす。


「本来自分はそれをするにふさわしくない人なのかもだけど、やったってええやん」
を、一日の終わりにちょっと密かにやってみませんか?
やったりませんか?

そしてそれを恥じないでー。

きっとなにかしら「普段の普通の自分」が、こっそり魅力的になってるはずっす。
そして、すだっちみたいな人がそれに気づいて拾ってくれるかもしれないっす。

かしこ