
もしね、鶏の唐揚げを食べている最中に宇宙人が来て、「それなんやねん」って訊かれたら、どう説明すれば分かってもらえるんだろう。。。
みたいなことを、電車のなかとかでいっつも考えているきくっちゃん

あと、iPodごとUFOに拉致されたりした場合、音楽をどう説明すればいいんだろう。
とか。
「ソレ何ダ」
※雰囲気出すためにカタカナです。
「えと、あいぽっどです」
「アイポッド何ダ」
「音楽聴くための機械っす」
「音楽ナンダ」
「えー! 説明面倒くさい」
「死ネ」
みたいな。
怖いよー。
そもそも、なんで映画に出てくる宇宙人って、いろんな食べ物を食べたり音楽聴いたりしないんでしょう?
あんな遠いところから来るんだから、ぜったい食べ物とか音楽とかの娯楽がないとやっていけない気がするんやけど。
僕らには視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚っていう5種類のセンサーがあって、そのうちの聴覚だけをうまいこと刺激すると何となく気持ちよくなったり頑張れたりするんです。いや、無くてもぜんっぜんOK問題ナッシングなんすけど、そういう刺激を生むことだけを職業にしている人間も案外いるんです変でしょ。
っていう説明を根気づよく聞いてくれて、しかも理解しようと努めてくれる宇宙人がいるとは思えん。
視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚っていう5種類のセ・・
べちょ(食べられる音)。
チキンという、僕たちとは少し違う空を飛べそうな生物の足の筋肉に、小麦という、僕たちとはぜんぜん違う生物の種を乾燥させて細かく粉状にしたものをまぶして、海から採れた塩という化学物質と、胡椒という、別の生物の種の周りの果肉を乾燥させて細かくしたものを振りかけ、醤油というまたまた別の(中略)、、、あぶらという、これまた違う生物の種を絞った液体を高温に熱した中へ投入して水分を飛ばしたものを案外しょっちゅう作っては食べているのです。どうです? 分かります?
だめだあ。
むりだあ。
到底むりだあ。
それをあいつらが聞き遂げてくれるとは思えん。
なので僕は、宇宙人に出会ってしまった時は、躊躇無く口の中の物を吐き出し、iPodもイヤホンも、ていうか鞄ごとぜんぶ捨て、服も靴も靴下も脱いで無表情を装い
「とてもシンプルな生き物」
のフリをしようと思います。