それは2番 | 夕食ホットオフィシャルブログ

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美容師のボーカルしょったん+建築家の鍵盤きくっちゃん+ぬいぐるみのギターすだっちからなる異色ユニット「夕食ホット」の公式ブログです。

こんばんわ。
夕食ホットのおでこ番長きくっちゃんファイル02830001.gifです。
ちょっと前に、曲の長さがどーのこーのって言いかけて放置していたのは僕です。はい。

えっと、いわゆる「歌もの」のフォーマットってありますよね?
(イントロ)、1番、2番、(なにか)、大サビ、(アウトロ)
みたいな。。。
ソナタ形式の簡単バージョンっていうんでしょうか。

長さもだいたい4分~5分。著作権のアレも5分でアレですし。
とかあれこれ書こうとして、でもまあ別に長くても短くても5番まであってもサビがなくても、まあどーでもいいかなあ、って思っちゃった。はは。

僕だっていろんな曲作ります。
東京ターというユニットでは、8分の曲なのに最後に歌詞2行だけ、とか平気であるし。



 ただ、ひとつだけ言えることがあって、それは
「あんまし構成とかサイズの面で変わったことやっても、そのことには目がいくけれど、まあ...」ってのではないでしょうか。
枠をいじくる行為って、アート的ではあるけれど、コンテンツとしては弱くなるというか。
要は、
「言うほどおもんない」
ってことです。

うわ、これ凄い破壊力ある言葉やなー。



「お前って、言うほどおもんないな」



ぎゃー!
これはあかん。使たらあかん!



使用例:
「おお!凄いやん」
「まあな。いやー、結構勇気いったけどな。プラダで個展なんてなあ」
「そう思うわ。やったなーお前」
「やろ?」
「この、キャンバスからはみ出て、店の壁にまで絵の具飛び散ってるとか、斬新やわー(※1)」
「やろー?」
「で、どう? 友達として正直な感想」
「感想?」
「うん。この絵どう?」
「んー。いや、飛び散ってるのはまあ格好いいと思うけど、、、」
「うん」
「でも、じゃあおもろいかって言われると、言うほどおもんない
※1この時代。たいてい誰かが何かを既にやってますよね。しかも結構なクオリティでネット上にアップされてる笑。


ほんでまあ夕食ホットがどうなのかっていうと。
歌、もっと言うと歌詞の内容とか世界感とかをきちんとしょったんの声に乗せて届けたい
っていうバンドなので、あんまし世間で言う「歌」からははみ出さないようにしている気がします。
伝えたい世界感があって、それを三人(とサポートバンドメンバー)で共有できているので、あえて“きちんとした歌モノ“っていう形にしている気がするです。
それがいいことなのか悪いことなのか、今は判断できないけれど。

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って偉そうなこと書きながら、ファーストミニアルバム『ひとよ』のことを考えてみたら、4曲中まともな構成なの、『オーロラ』だけだった。。。
しかも、そのオーロラだってAメロBメロはっきりしない上に、イントロから1番サビまでで4回も転調してる。
あとの3曲なんて、1番2番とか跡形もないからなー。
なんでだろう。

そのくせ、僕、リハで、「じゃあ
信じても~の2番サビからやろう!」とかつい言っちゃいます。
ほんでみんなから、「きくっちゃんこれ2番サビないよ。ていうか、2番ってどこ? あんた作ったんちゃうんか!」みたいに言われます。
もう。
とても困っています。 



本日の格言(n3
『1番でもなく、3番でもないところ、それは2番』