2003年、ポアンカレ予想を解決したとする電子記事がウェブサイトにて宣言されました。






そう、グリゴリー・ペレルマンのことです。



ごきげんよう北予です。


私は、グリゴリー・ペレルマンがそうしたように電子記事にて今、宣言しようとしています。


【左官鏝の柄にニスを使わず光沢を与える方法】
ロウも使いません。
そして【柄の表面硬度を上げます】



左官鏝の歴史は気が遠くなるほど古く、今日ではコレクターズアイテムになるほどその銘によっては高額で取引されています。



近年では金鏝の柄には装飾のために木材用の染料や漆が塗られたりしている物もありますが、何も塗布されていない無垢の木の手触りを好む者も少なくないでしょう。
ましてや、ニスなど塗るとその光沢と引き換えに木の感触を味わえなくなります。





“ 北予は世界で初めて鏝の柄に何も塗布せず艶を与える方法を発見したんじゃないか!? ”




一昔前まで発光ダイオードは赤と緑しか発明されていませんでした。
よって赤と緑で作られる黄色やオレンジ色のカラーバリエーションしかありませんでした。

それが1993年、中村修二氏の高輝度青色発光ダイオードの発明によってRBGの光の三原色が揃い、全ての色を表現することが可能になったのです。


左官鏝は今まで『柄に何かを塗りつける』ことでしか光沢を与えることが出来ませんでした。

そう、今の今まで左官鏝は赤と緑のダイオードしか発明されていない状態なのです。
だからメーカーは柄に色をつけて少しでも高級なものに見せ、商品価値を上げ、またそこに個性を出そうとしているわけです。





“ 北予は鏝界の中村修二なんじゃないのか!? ” 





私は静かな興奮に包まれました。


木の素材のみで光沢を出す方法を発見したからです。そして、その実験に成功したからです。


それは左官鏝における高輝度青色発光ダイオードを発明したに他なりません。



前置きが長くなりましたがその手順をここに宣言します。




鉄板を用意します。



概ね鉄板というものは平らな物だと思いますが私は平面出しを行いました。






うおおおおおお!!!!!






次、私は鉄板にシーズニングを施しました。


この後、空焚きしてサラダ油の代わりに荏油を使いましたが失敗しました。

ま、ここは発明の発表なので細かいことは置いときます。これはノウハウでもありますので。



鉄板に火を入れていきます。



温度は180度から210度辺りを狙います。

非接触型のレーザー温度計をお持ちでないなら鉄板の上に水滴を落としてみて下さい。

鉄板の上で水滴がコロコロ転がりダンスっちまっているなら熱すぎです。


でも、OK(←どっちなん)


トロ火にして下さい。

言い忘れてましたが鉄板は厚めの方が良いです。これは熱した鉄板の温度の変化を緩やかにする為です。




今回は右側のヒバ材の柄を使います。
この実験のために本日用意しました。


ヒバの柄は使い込んだとしても、鏝吉さんが「ハアハア」言うような、いわゆる飴色にはなりません。(たぶん)
絶対なりません。(たぶん)色の経年変化は穏やかで少し濃くなるくらいです。
そこがつまらんのです! 


が、まあ見てなさい。





焼いていきまーす!


コロコロ、

コロコロ。



とは言っても焼くのではありません。




ここで起こる変化は3つです。


1. 木の色の変化。
2. 木の艶出し。
3. 木の表面の硬度アップ。


1. 色の変化については建材の木材を高温乾燥させる際に材色変化が起こることが知られています。この場合100度以上で乾燥させるのですが、同じ状態がこの工程で得られます。

しつこいようですが焼いて焦がすのではありませんよ。 



2. 押し付けるようにして転がします。すると熱と圧力によって艶が出始めます。
感動の瞬間です。



3. この時かけた圧力によって表面の硬化が認められます。
誰か硬度計で測ってくれ。





処理後の変化です。

艶が出ているのが確認出来ます。
色もヒバではあり得ない濃い色に変化しました。

比較用に前出の画像。



明らかな差! 



荏油を塗ったところ。


トロピカーナ!!!




如何でしたか? 



北予の記事はあなたの鏝ライフを豊かにするでしょうか。


そしてこの宣言は鏝メーカーに一石を投じるものになるのではないでしょうか? 




また明日〜!!