夢小説 メランコリー
先生。頭が痛いです。
―――保健室行け。
先生のせいで頭が痛いんです!
あ~~~~・・・かっこいい・・・・。
授業中。
国語の銀八先生は今日も面白い授業をしている。
そんなことを思いながら私は今日も先生を見る。
・・・・こんなに見ているんだから
たまに目が合ったりして、急いで顔を下に向ける。
あわわわわ・・・・やばっ!
私変な顔してなかったかな??
もう一度見ると、普通に授業をしている先生がいる。
はー・・・・。
それをみて小さく溜息を着いた。
だいすき、だなぁ。
伝わらない、って分かってても。
廊下ですれ違うとか
話しかけるとか
話しかけられるとか
それだけで、幸せなんだ。
「あぁ~まるで恋する乙女だよ」
休み時間、友達にそう言ってみる。
恋する乙女でしょ。一応。・・・・・とツッコまれる。
友達はいいなぁ、と思った。
―――放課後。
もう学校には誰も居ないんじゃないかな?
さぁ日誌も書き終わったぜ帰ろう!
「・・・・先生、終わりました」
・・・・そう思ったのはほんの数分前のこと。
「ん。其処置いとけ」
なんて偉いんだ自分!
なんで委員長なんだ自分!
でも少し感謝。
先生と一緒にいれたから。
近頃先生に頼まれごとをされる日が多い。
しかし何故誰も居ない教室でやるのだ。
緊張するじゃにゃ・・・あ、噛んだ。
嬉しいんだけど。
「・・帰り、ます」
「・・・・・」
返事なしかーい。
ちくしょうめ。
とか思いつつバックを手に持つ。
「・・・・朔良」
後ろから突然声がする。
あわわわわわ名前だよ。名前呼ばれちまったよ!!!!!(←興奮)
「はっ・・・はい?」
ちらりと後ろを見る。
死んだ魚のような目をした先生がじっとこっちを見ていた。
「・・・・授業中、見んなよ。可愛いから」
心臓が止まらなくなる。
明日は、もっと近くで
先生を見れるかもしれない。