「行きますよ・・・『バースト・キャロムショット』!」
鉄二は透明な球体を五個、空中に投げ、目にも留まらぬ速さで打ち込んだ。
すかさずリリスも避け、鉄二に向けて火の玉を放つ。
跳歩はその二人の戦いをどうすることも出来ずに見つめていた。
「・・・っ、ほら、ベルゼブブさん!ぼーっと見てないで加勢ぐらいしてくださいよっ」
「っあ、はいっ」
と、言われても何をすればいいのか。
とりあえず跳歩は呪文を唱える。
「『ベルゼブ・ファイア』!!」
炎の塊がリリスに放たれる。
しかし、それを食らったりリスは傷一つ無く。
「・・・私は炎なのよ?効くわけないじゃなぁい」
クスクスと笑う。
・・・どうやら跳歩とリリスは相性が悪いらしい。
「・・・困りましたね」
「うぅん・・・」
「あ、そうだ」
何かひらめいた鉄二は跳歩に耳打ちした。
「・・・え゛、そんなこと・・・出来るの?」
「あなたの頑張り次第ですよ」
そう言って鉄二はニッコリと笑う。
その表情を見て、跳歩は複雑な顔をする。
(本当に、できるのかなぁ・・・・?)
天使とタッグを組んだことが無い跳歩は心配になった。
しかし、やるしかない。
「いきますよ・・・さん、のー、がー」
「はいっ!!」
鉄二は右へ、跳歩は左へ散った。
**************
「お前・・・天使ダなッ!?」
「あぁそうですよーん」
だからどうした、と高史は舌を出してあっかんべをした。
「何で悪魔ヲ・・・助けるんダ!?」
「まぁこっちにも色々と事情があるんだよ」
確かに、天使が悪魔を助けに来るなんて可笑しな話だ。
天使と悪魔の和解を知らない芳太朗は頭の上にクエスチョンマークがたくさん。
「・・・俺もわからんが」
「ぁー・・・後で説明すっから、ってゆーかよ!!」
「・・・どうした」
「てめぇ喋りすぎ!」
ビシッとケルベロスを指差して言った。
「今から消えるヤツはそんなに喋るもんじゃないよ!」
「くっ・・・消エるのはそっちダ!」
ケルベロスは二人目掛けて突進してきた。
芳太朗は身の危険を感じ、横へ移動したが、高史はその場から動かなかった。
「っおい!!ラファエル!何しとるんじゃ!」
あのままじゃやられる―
と、思った芳太朗だった。
しかし、高史はフランベルジュを構え、目を瞑り、何かを呟いている。
「ラファエル!」
「『珠炎』!!」
高史がそう叫ぶと、彼の目の前に大きな火の魔法陣が現れ、ケルベロスを止めた。
それどころか、魔法陣の炎がケルベロスにダメージを与えている。
「・・・早く退かないと、燃えちゃうよ?」
「くッ・・・暑゛いィ!!」
ケルベロスは真後ろへと退いた。
そして芳太朗は思った。
(天使・・・こんなに強いもんじゃったんか・・・)
*************
*後書*
あと一回ぐらいかなぁ。
と思う今日この頃。
さぁ、鉄二さんは何をひらめいたのでしょうか!!
跳歩はリリスにダメージを与えられるのか?
芳太朗は何もしないのかなぁ(聞くな
ま、次待っててください。