小さい頃って、確かに些細なことで、気持ちが大きく揺れ動いていたなぁ…と、読みながら、懐かしくも、新鮮にも思えて、心がギュッと切なくなった。

嬉しいことがただ記されているだけの章もあるのに、なぜか少しセンチメンタルな気持ちになる。

きっと、もう二度と私は小さい頃を過ごせないからだと思う。

あの頃に戻りたいかと言われれば、心も身体も不安定すぎて、決して戻りたくはないのだけれど、それにしたって、あの頃から遠くまで来てしまったなぁ…とも思う。

子供が意外にもこの本に夢中なのですが、子供の中では、この世界は正に今渦中にある世界なのか、それとも少し前のことなのか、それとも全然知らない新鮮なものとして映っているのか…

どちらにせよ、とても素敵な本です。
出会えて、良かった。