わたし:ごはんおおもりは、世間では

みなさんご存知...

とか、

かの有名な....

とか、

大物インフルエンサー....

なんて言われたりするときもあるが、わたしにはその認識も実感も全く無い。

 

わたしは保護者失格だ。

 

世間で思われているほどの立派な人間ではない。

今日、これから書くのはとても暗い、わたしの告白話だ。

朝から読むと、一日憂鬱になるかもしれない。

最後まで読んでもなんの実りもない。

読むのも読まないのも自己責任だ。

わたしみたいな、救いようのないクズがいるということを、今日はここに書き残す。

繰り返す。

読んで気分を悪くしても、わたしは責任を取らない。

 

今ならまだ、引き返せる。
 

序章

 

ブログを書き始めて一年が経つ。

まず、これから本文を読もうとしている人たちに一つ言っておきたい。

わたし:ごはんおおもりの考えを参考にするのは、あまりオススメしない。

なぜならば、わたしは典型的なクズだからだ。

ホントに、ホントに、救いようのないクズだ。

親としてではない。

人間としてクズなのだ。

繰り返しになるが、これから書くのは、わたし自身の告白だ。

アメンバー記事にするか否か。

 

これを公開する5分前まで悩んだが、あえて公開記事として書き残そうと思う。


 

第壱章:壊れたヒト

 

わたしは、2歳半のときに指定難病を発症、そのあと入退院を繰り返した。

途中、いろんな山や谷があった。

 

どうやら命の危険もあったらしい。

生まれた時代、

巡り合った医師、

数々の幸運

が重なり、42歳の今でもまだ生きている。


生き延びているが、わたし自身の育ちは極めて悪い。

ホントは同世代と遊び、学ぶはずだった時期を、わたしは病院で過ごした。

そのため、わたしは人と接することが極端に苦手だ。

人の前に立つだけで緊張し、頭が真っ白になる。

顔は真っ赤になり、何を言おうとしたのか、思い出せなくなる。

言いたいことは事前に練習、シミュレーションを重ね、頭の中に叩き込む。

それを、機械的に言うことしかできない。

ある意味ロボットだ。

AIのほうが、わたしよりはるかに立派な受け答えをするだろう。

AI以下の役に立たない人間、それがわたしが持っている、わたし自身の評価だ。



わたしのココロとカラダは狂っている。

例えば食欲。

どうやら普通の人は、食事をすれば満腹感が得られるらしい。

摂取した食物に反応し、満腹中枢が働くようだ。

だが、わたしの満腹中枢は30年以上機能不全に陥っている。

これの意味が分かるか?

 

どんなに食べても満腹感は得られないのだ。

最後に満腹感を得たのは、いつだったのかワカラナイ。

今となっては、満腹感が何なのかすらワカラナイ。

誰しもがもっている感覚が壊れている時点で、わたし自身は【壊れたヒト】だ。

まだ満腹感が無いだけならなんとかなる。


厄介なのは絶えず襲いかかる空腹感だ。

これがホントにツライ。

食べても食べても、空腹感は消えないのだ。

無限に食べられればどんなに素晴らしいだろう。

だがそれは許されない。

闘病中、厳しい食事制限が課せられ、太ることも許されなかった。

なぜならば、太ることは薬剤の量が増えることと同じであるからだ。

空腹感から逃げるため、イロイロと考えた。

わたしに与えられた選択肢はたったの2つ。

1つ、なにかに集中する。

2つ、寝る。

このどれかだ。

わたしにとって、勉強や読書、ゲームなどは、空腹感から逃げるための逃避だ。

おかげでわたしは、誰にも負けない集中力を獲得できた。



22歳のとき、寛解宣言を受けた。

始めて病を患い、20年の月日が経っていた。

ホントに長い長い道のりだった。

寛解まであと数か月に迫ったところで再発。

 

何度裏切られたことか。

そのたびに入院、自宅療養、学校への復帰を繰り返した。

それらの戦いが、ようやく幕を下ろした。

嬉しさは無い。

どちらかというと、重い足かせをようやく外すことができた。
 

22歳になって寛解したが、イキナリ普通の生活が送れるわけがない。

普通とは何なのかがワカラナイ。

だが寛解した以上、健常者と同じ土俵で比較される。

 

まず生きる術を身につけねばならない。

世間は就職氷河期。

わたしは大学院に進学し、なんとか卒業した。

そして普通の社会人となった。


社会人になってからは、苦難の連続だ。

わたしは基本的に、礼儀というものを知らない。

根本的に育ちが悪いせいだ。

子供がそのまま大人になったもんだから、もう最悪だ。

入社してまず「言葉遣いを直せ」と先輩にこっぴどく叱られた。

今でこそ、社会の荒波に揉まれ、対外的には普通の社会人らしい言葉をつかえるようになったが、それはあくまでオモテの顔だ。

裏:本質はどんなにやったって変わらない。

 

人間とはそういうものだ。



社会人になって数年が経ち、周りでは結婚する人が増えてきた。

だが、わたしは結婚に興味が無かった。

生涯独身を貫き通すつもりだったからだ。

なぜならば、仮に子どもがができたとして、わたしと同じ病にかかったらどうする?

そんなリスクがある男、誰が結婚しようと思うか?


ありえない!


たとえ1%でもリスクがある以上、わたしは結婚をすべきではない人間なのだ。

そのため、異性との交際も避けていた。


だが、三十になろうとした時、状況が一変した。

 

なんと、

 

 

わたしの目の前に理解者が現れた。

その人は、わたしよりもわたしの病についての理解者だった。

 

わたしは断った。

 

何度も何度も断った。

 

だが、理解者は諦めなかった。

そしてわたしも変わった。

 

 

未来に――

 

 

 

――賭けてみよう。


そして結婚。

 

幸せの絶頂だった。

 

だがそれから数年経ち、





新たな苦労が始まった。
 

 

 

 

第弐章:叱責の嵐


わたしは、適当なことが大嫌いだ。

とりあえず行って、なんか適当にやって帰ってくるとか、そういう中途半端なことは大嫌いだ。

一度やると決めた以上は、全力でやる!

遊びも全力、勉強も全力だ。

何かをやる以上は、とにかく全力を出せ!!

それがわたしの方針だ。

 

 

 

が、現実はそんなにうまくいかない。


例えば、日能研のテスト。


わたしははな子が書いた解答用紙を見て、プッツン。

普通に解けるんじゃね?という問題が、まったく解けず。

帰って解き直しをすると、解けているではないか。

オマエ

テスト中、

遊んでたのか?



どういう風に解けばこういう風になるんだ?

しっかり集中して解けば、こんなことになるはずがない。

帰宅するなり、昼飯も食わずテスト問題と解答用紙を並べ、

なんでこんな問題が解けないんだ!

どうして書き間違えているんだ!

だからお前はバ×なんだよ!


という叱責が延々と続く。

何度も繰り返すうちに、これはテスト後の日常風景となった。

子どもの自己肯定感?

はぁ?

なにそれ?

そんなの知らん。

鞭と鞭。

バ×は、何をいっても無駄。

鉄と一緒で叩いて叩いて鍛えるしかないんだよ!

このとき、わたしはすでに壊れていた。

これが異常事態とは考えられないほど、わたしの心は病んでいた。

普通であればここで終わる。


だが、この話にはまだまだ続きがある。

なぜならば、所詮中学受験問題。

教えられようと思えば、親が教える、サポートすることができてしまう。

だが、それがさらに状況を悪化させる。

わたしが教えたところで、できの悪いヤツは一回では理解できない。

わたしはすぐに、プッツンしてしまう。

おまえさ、いまナニ聞いてた?

人の話聞いている?

ア〇マだいじょうぶ?

なんかの病気?

ベランダから投げ飛ばすぞ?


そんな黒いコトバと一緒に、毎晩惨数だ。

修羅の日?

今でこそ隔週木曜日だけだが、


以前は毎日毎晩修羅の日だ。


受験の基本は算数だ。

算数は全問正解できるまで徹底的にやらせた。

別に少し寝る時間が遅くなっても、死にはしない。

オマエの身体は、わたしの数倍も頑丈だ。

ちょっと寝不足になったくらいで、病院送りにはならない。

間違えた問題は、二度三度やらせた。

答え/解き方を覚えさせないよう、手を変え問題を作りまくった。

これをやるとどうなると思う?

みんな消耗するのだ。

受験生本人だけではない。

わたし自身も消耗するのだ。

精神も、肉体も消耗する。

だが、解けない問題があることが許せず、さらに悪循環が続くのだ。

 

 

 


 

第参章:酒浸り


はな子が寝たあと、毎晩のように考える。

どうしてできないんだ?

こんなはずじゃなかった。

もっとやれるはずだ。


いつのまにか、わたしは初心を忘れていた。

生涯独身を貫き通すはずが、

 

家族を持ち、

 

さらに中学受験に向けた勉強を始めたものだから、

 

これまで私ができなかった期待値を背負わせてしまった。

するとどうなる?

止まらない!

一度考えだすと、もう止める方法が無いのだ。

毎日のようにはな子へインプットするも、定着率は10%ない。

これでは消費税以下だ。

テストで出来ないのは相変わらずだ。

いったいなんのために、わたしはこれほど頑張っているんだ?

時間を返せ。

わたしの時間を返せ。

お前と遊ぶほどわたしはヒマじゃない。


期待をすればするほど、裏切られる。

そのたびに怒りが増し、家の中では嵐が長引き、わたしの酒が増える。

忘れるために、寝るために、毎晩浴びるほど酒を飲む。

以前は500ml缶のストロングゼロ1本だったのが2本、3本に増えたとき、さすがにヤバイと思った。

このままだと、仕事に支障をきたす。

家庭が崩壊する。

いや、違う。




わたしが




家庭を壊す。








わたしから離婚を提案した。




わたしは、子供たちから離れねばならない。



今の精神状況で子供たちといると、わたしが子供たちを壊す。

未来ある子供たちを、わたしが壊してはならない。

新しい部屋を探し、家をでる準備を始めた。

ホントは1年前のGW(2022年の5月)に、家を出るつもりだった。





だが、家を出る必要はなくなった。





 

第四章:救いの手


世間よりも一足早くGWに入った日の夜。

わたしはいつものようにストロングゼロを飲みながら、ネットサーフをしていた。

だが、どんなにサイトを見ても、わたしの心は奪われない。

絶え間なく襲う空腹感に負け、私は浴びるように酒を飲んだ。

酒を飲みながら、頭の中では常に考えてしまう。

わたしははな子に期待をしすぎているのか?

期待をするから、

 

できると思うから、

 

いろいろと教えたくなる。

世の中、そういうものじゃないのか?

わたしだけがこうなのか?

なんでこんなにうまくいかないんだ。

なにがいけないんだ。


全然わからない。

完全に空回りだ。

期待をしてはいけないのか?

期待をすることはムダなのか?

じゃあ、親の役割はなんだ?

期待値も持たず、ただ金だけ払えばいいのか?


それになんの意味がある?

日能研教へのお布施か?

そんなのにムダ金つかうほど、うちは裕福じゃない!

・・・


酒が進み朦朧とする意識の中、


ふと疑問が浮かぶ。


ちょっと待てよ。


みんな

こんなに

苦しみながら

中学受験

やっているのか?





GWに入った安心感からだろう。

これまでにない疑問だった。

わたし自身、中学受験の経験がない。

いや、正確に言うと、人生の中で受験というのはほぼ無いに等しい。

大学受験ですら、ほとんど真面目にやっていないのだ。

というか、これまでの人生で、まじめに勉強などしたことない。

興味があるところや得意なところを少しかじっただけだ。

すなわち、受験というものが何か、根本的にワカラナイのだ。

右も左もワカラナイのだから、どう進めばいいのかワカラナイ。

今進んでいるのが、正しいのか誤っているのかすらもワカラナイ。

完全に目をつむって歩いているのと一緒だ。

歩いても立ち止まっても、きっと大きく変わらない。

ちがう。

わたしは変えたいんだ。

今がダメな状況は分かっている。

変えたいんだけど、どう変えればいいかがワカラナイんだ。




わたしはキーボードを叩いてGoogle検索してみた。

キーワードは、ホントにどうでもいい言葉の羅列だ。

日能研やテスト、クラスに関する言葉を並べただけだ。

だが、Googleはわたしの味方をしてくれた。


なになに?

気になったページを開いてみる。

あれ、この前受けた育成テストの話があるぞ。

おぉっと、こっちには公開模試のことも書いてあるぞ。

しかも同じ4年で、Mクラスじゃないか!

ヲイヲイ!

御三家が約束された神童と天才たちが集う伝説のTMクラスもあるじゃないか!



なんなんだここは!



――酔いがさめた。



わたしはストロングゼロを飲み干し、冷蔵庫からビールを取り出す。

ビールを飲むのは、ホントに久しぶりだ。



左側のサブモニターにマイニチノウケンのテスト結果を開き、メインモニターに気になったページを開き、読み始めた。



食い入るように、

 

 

 

いろんな記事を読んだ。


いつの間にか、

ービールを飲む手が止まった。



そして・・・

 



涙が止まらなかった。






悩んでいるのは、わたしひとりじゃない。


苦しんでいるのは、わたしひとりじゃない。


ネット上には


こんなにもたくさん





仲間がいるじゃないか!



もっと早く出会いたかった!




その日の夜


泣きながらブログを読み続け、







朝になった。



ブログを開設した日、2022/04/29の朝だ。



わたしはすっかりぬるくなったビールを飲み干し、心に決めた。




よし、ブログを書いてみよう。

 

 

終章:ごはんおおもりの始まり


始めは何を書こうか。

一発目の記事がイキナリ、

【はじめまして:中学受験生のために家出したハゲです( ´∀` )】

なんてタイトルで始めたらどうなる?

 

もともとハゲだったのかどうかをまず問われる。

 

読むほうはドン引きだ。

 





【挨拶:アル中だけど中受伴走はじめますwwww】

なんて書いたって、

そんなの知るか!

で終わる。

いったいだれがアル中が書くサイトなんか見るものか。


【離婚寸前だけど中学受験開始!】

なんかもっと最悪だ。

オマエの家庭事情なんか知らねーよ!

で終わりだ。



タイトルだけで釣ってアクセス数を稼ぐような記事はダメだ。

タイトルだけではない。

中身もしっかり書かないと。

よし、決めた。

最初は無難にいこう!

 

こんな感じはどうだろう?

【日能研】学習力育成テスト(4年生第5回、4/30実施):送り出し編

いかにもなんかそれらしい感じがするじゃないか!

世の中何事も、まず第一歩だ。

ちょっと恥ずかしいが、まぁ相手の顔は見えない。

 

なんとかなるさ!

 

とりあえずやってみよう!



そして記事を書きながら、

わたしが考えていること

わたしが悩んでいること

を少しずつ散りばめよう。

そうすることで、

わたし自身、

自分の考えが整理され

何かが変わるはずだ。

いや、ちがう。

変えたいからこそ、

始めるのだ。


よし。

やることが決まったぞ。

集中力が途切れた瞬間、

いつものように


空腹が襲い掛かってきた。



とりあえず、大盛のご飯でも食うか。

おぉー!

いいねいいね!

調子が出てきた!

ハンドルネームは

【ごはんおおもり】

としよう。

こうして、【ごはんおおもり】が誕生し、

【はなまる勉強日記】が幕を開けた。



はなまる勉強日記
第1部 完

 

  さいごに

これまでの応援、ありがとうございました。

もし、第2部も楽しみにしているよ!という方がいらしゃるようでしたら、以下をクリックして頂けると嬉しいです。

PVアクセスランキング にほんブログ村にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(日能研)へにほんブログ村


しばらくお休みします。