挑戦的なタイトルですいません。
中学受験を目指す長女はな子(小4)は、2022年の全国統一小学生テストと全国公開模試を皆勤しました。
そこで、【はなまる勉強日記の】"ごはんおおもり"にしかできない考察をしてみます。
今回のテーマは四谷大塚VS日能研ならぬ、
全国統一小学生テストVS全国公開模試です。
どうか、最後までお付き合い頂けますと幸いです。
はじめに
四谷大塚主催の全国統一小学生テスト(以下、全統小)と、
日能研主催の全国公開模試(以下、公開模試)を、
ガチ比較してみました。
今回の比較は小4のテストを対象とします。
1.受験者数対決(1回あたり)
・全統小:20000人以上
・公開模試:10000人程度
全統小のほうが、公開模試の2倍程度の受験者数があります。
受験生が多い、すなわち全統小のほうが現実に近い偏差値が出ると思います。
2.試験開催数対決
・全統小:2回
・公開模試:8回(小4の場合)
全統小は年2回に対し、公開模試は小4の場合で年8回と、公開模試の方が4倍も多く開催されています。
公開模試は日能研のドル箱行事ですから。
3.受験費用
・全統小:0円
・公開模試:3300円
全統小を受ける方が多いのは、塾の規模もありますが、年2回という回数の少なさと、受験者数の多さに、そして無料というのが大きいのではないでしょうか?
公開模試は頻度は高いですが、費用がかかるので、日能研生(=育成テストの受験生)+α程度の感じがします。
4.回答方法
・全統小:基本的に選択問題(小4)
・公開模試:選択問題+記述問題(小4)
全統小は、基本的に選択問題です。
一方の公開模試は、選択問題もありますが、記号を自ら解答用紙に記入します。
そのため、これまで何度選択問題で、記号で答えるのに数字で答え×をもらったことか。。。
※最高値を赤、最低値を青
全統小は、理科の平均点は公開模試より低く、2~4科は公開模試のちょうど中間くらいで、だいたい平均点が6割くらいになるよう調整されています。
公開模試は、理科はバラつきは少ないですが、国語、算数、社会はかなりばらつきがあるように見えます。
次に標準偏差(バラつき)を比較。
※最高値を赤、最低値を青
標準偏差を見ると面白いことに、
全統小は国語を除き公開模試より標準偏差が低い=バラつきが少ないんです。
そして国語は標準偏差が高い=バラつきが大きいんです。
一方、公開模試の算数は標準偏差が高い=バラつきが大きいんです。
全統小の国語
全統小は基本選択問題のため、選択スキルを身につけると、ある程度点数が取れるようになります。
例えば、ある4択問題があるとした場合、よくあるパターンとして4択のうち2択は「ありえない」答えです。
そのため、ある程度勘がいい人は、4択問題を2択にできます。
そこで悩むか否かですが、実力は無くても運だけで正解を得ることができる可能性があるのが、全統小です。
「うぅーん、どっちか分からないが、たぶんこっち」
と答えたのが正解となるパターン、
きっと多くの受験生に経験があると思います。
丸付けや自己採点をされている保護者様もきっと、
「なんでこれあってるんだ?」
という問題があると思います。
すなわち、かなり強引な言い方になりますが、
選択肢の作り方によって
問題の難易度を操作できます。
全統小の国語の問題、よく見て頂けると分かりますが、
わたしからしたら
「どっちでもいいんじゃね?」
という選択問題、めちゃくちゃあります
。
出題側が、こういういじわる問題で受験生をかく乱するため、できる子はできますが、できない子は出題側の意図に引っ掛かり、ことごとく間違えるため点数が取れず、点数のバラつきが大きくなると考えられます。
すなわち、標準偏差が大きくなります。
日能研の算数
日能研の算数の特徴として、選択問題は多くありません。
自ら計算して答えを書きます。
よって、極僅かな計算ミスですら、×になります。
選択問題でしたら、答えが分からない場合、逆算すればなんとかなるときもあります。
ちょっとした計算間違いがあっても、近い答えを選ぶことができるのが全統小。
一方の日能研の算数ではそれができません。
すなわち、日能研の算数はちょっとした間違いでも×になることから、点数のバラつきが大きくなると考えられます。
すなわち、標準偏差が大きくなります。
6.どっちが難しい???
ここまで読んで、「全統小と公開模試、どっちが難しいの?」
という質問が出てきそうですが、とても難しい質問です。
参考として、満点時(500点)の偏差値と8割得点時(400点)の偏差値を示します。
※以前以下に書いた記事の続きも兼ねます。

※満点時の偏差値より高い偏差値を書かれている方がいたら要注意です。

これだけ見ると、同じ点数を取ったときの偏差値は全統小のほうが高い傾向ですので、全統小のほうがムズカシイ?思われがちですが、決してそうとは言えません。
なぜならば、受験者数や受験生のレベル、出題範囲、出題形式が異なるからです。
例えば昨年11月の全統小の理科で電気の問題が出てきましたが、そのとき日能研ではまだやっていませんでした。
すなわち、他の塾のテストを攻略するためには、少なくとも他の塾で習っている単元/深度はカバーする必要があります。
6年生になれば、各単元の深度は別として、受験の範囲はほぼ網羅しているので、塾の違いによる有利/不利の差は減ると思いますが、私としては出題形式にも慣れが必要だと思います。
そのため、
日能研の勉強だけで全統小の点数を取るには限界がある
というのが、今のわたしの結論です。
さいごに
わたしとしてはあまり積極的に他塾のテストを受けるつもりはありません。
なぜならば、以下に書いた通り、
日能研に通って中学受験をすると決めた以上、日能研と心中するつもりでいるからです。
とは言いつつ、全統小は年2回しか無いテストなので、予定が合えば5年生以降も受けたいなと思います。
今後も、公開模試や育成テスト、全統小を受けた際は、データに基づく考察を続けていきたいので、どうぞよろしくお願いします。
最後までお付き合いして頂き、ありがとうございました。
育成テスト振り返りに続きます。
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