突然ですが皆さん読書は好きですか?
私は大好きです!
本は自分の意志で読み、頭の中で想像し、イメージを膨らませ、内容を理解していく必要があります。
そして物語の世界に入り込めると、本の中に出てくる音や色、臭い、さらには登場人物の外見や声までもが脳内で再現されます。
私が本を好きになった理由は単純で、現実逃避です。具体的には後述しますが、子供のころ、自分の置かれた境遇を忘れるために、読書に没頭しました。
ですがその後、あるタイミングで本をほぼ全て処分し、今猛烈に後悔しております。
もし今、断捨離という言葉に誘われて本を処分しようとしている皆様、できれば最後まで読んで頂き、「今ホントに本を処分していいのか?」をもう一度考えてみてください。
おうちに蔵書がたくさんあり、むしろあり過ぎて困っている!という方、これは私の失敗談ですので、私みたいにならないよう参考として下さい。
もう手遅れ! 本は捨てちゃったよ! という皆さま、このブログは読まず、本屋に行って大切な本を買いなおしましょう。
今日は私が読書に目覚めたところから始まり、本を処分し、今再度買いなおしているお話です。
読書
読書の切っ掛け
読書習慣は大切です。
私が最初に本にハマったのは、小学校3年の時でした。
訳も分からず病院に連れて行かれ、
「あれ? なんでおいていくの?」
「どうして僕は帰れないの?」
「学校行かないよ?」
「学校サボっていいの?」
という小さな訴えは無視され
強制入院
病名?
たった9歳の子供に難しい言葉を並べられても、どれくらい病状が深刻なのか分かりません。
唯一この場で書けるのは、難病指定され医療費免除、現在は寛解しアラフォーの今も元気に生きていることです。
入院直後は、病院内を自由に散策することもできず、病棟内のプレイルームと、病室が生活エリア。
基本的にやることnothing.
楽しみといえば、朝・昼・夕の三食のみ。
ナースステーションに入り浸るのも飽き、僅かながら持ち込んだマンガは読み終え、ゲームボーイはすぐに飽き、あまりにも退屈だったので始めたのが、
読書です。
私は心に誓いました。
プレイルームにあった本を全部読もう。
ちなみに退院までに全部読めませんでしたが、このときにハマったのが、ズッコケ三人組です。
ハチベエ、ハカセ、モーチャンの三人を中心に進む物語は、社会から隔絶され、病院という狭い空間にいる私に、夢と希望を与えてくれました。
本を読んでいるときだけは、自分が病院にいることを忘れ、探偵になったり、記者になったり、旅行に行ったりできるんです!
自分が病気だということすら忘れられるので、無我夢中になって読みました。
経歴
退院したあと、実は何度も入退院を繰り返すのですが、それはさて置き、
ズッコケ三人組で読書にハマり、
- 赤川次郎(三毛猫シリーズ)
- 宮部みゆき
- ハヤカワ文庫
- ライトノベル
- 北方謙三
- その他諸々
の順に好きな作家や内容が移りましたが、総じて変わらないのは、本が好きだということです。
どれくらい好きだったかというと、会社員になってから、毎週金曜日は、飲み会に行くか、本屋で本を買うかのどちらかであり、年間50~100冊ほど読みました。
気が付けば、独身寮の部屋には、押入れをほぼ埋め尽くすくらいの蔵書になり、その数およそ500冊になっていました。
蔵書との別れ
転機は結婚です。
結婚を機に、押し入れにある蔵書に別れを告げました。
会社員になってから本を読む際は、いつ、どの本を読み、そのとき何を思ったのか、全部エクセルに書き記し、今でもそのエクセルファイルは大切に保管しています。
一番泣いた本、徹夜して読んだ本、結末を知りたくなくて途中まで読んで何度も封印した本、あまりにも面白すぎて電車を乗り過ごした本・・・思い出すだけで、いろんな冒険や物語が頭を駆け巡ります。
全部が全部、私を構成する心と体の一部です。
本音は蔵書を持って行きたいのですが、結婚直後に住んだ部屋が狭く、保管場所が無いんです。
500冊を超える小説の山、一冊一冊に別れを告げました。
およそ11年前です。
再び購入
切っ掛けは娘(はな子)の中学受験です。
はな子の国語力があまりにも低く(偏差値39)、新聞以外にも、何か本を読ませようと思いましたのですが、
本が無い!
なぜならば、
11年前に全部捨てたから!
結婚当時は、無駄な口論の種になるのは出来る限り避けようという意志が働き、蔵書を全部処分してしまいましたが、今となってはホントにそれで良かったのか、分かりません。
そして最近ですが、昔読んだリストを見返しながら、少しずつ本を買っています。
ホントははな子を連れて本屋に行きたいのですが、連れて行くと、マンガを買ったり、食事をしたり、他の買い物をしたりと、当初の目的が全く分からなくなるので、私がこれまで読んだ本から、選りすぐりのスポコン小説を買いました。
はな子は運動好きなので、なんか1つでも気に入ったのがあると嬉しいです。
- DIVE!! 作:森 絵都
- 風が強く吹いている 作:三浦しをん
- 龍時 作:野沢 尚
- バッテリー 作:あさのあつこ
- 武士道シックスティーン 作:誉田 哲也
- ボックス! 作:百田 尚樹
さいごに
最近しょっちゅう、【もし蔵書を処分していなかったら?】と考えます。
いろんな理由があって処分したのは致し方なく、当時は全部処分以外の選択肢がなかったのは事実ですが、選りすぐりの100冊くらいは残しておくべきだったかな?と思います。
残念ながら今住んでいるところもそんなに広くはなく、さらにピアノが2台もあるので実はかなり窮屈なんですが、どこかに本棚を置けないか模索中です。
さて、次はなんの本を買おうか、今から楽しみです