庄下川をきれいにしたい 蘇れ庄下川、「AMAGASAKI愛」で!
エイプリルフールの1日社団法人 尼崎青年会議所主催で『庄下川をきれいにしたい 蘇れ庄下川、「AMAGASAKI愛」で!』
が開催されました。
私も40歳までの10年間在籍していた(社)尼崎青年会議所は、以前より庄下川をテーマにした事業を断続的に行ってきたわけですが、今回は水質浄化のための取り組みであります。
タイトルの『AMAGASAKI愛』というのは、この液体のことで、愛媛県職員であった曽我部 義明氏が開発した環境浄化液
『えひめAI-2(あい-2)』をもじったものです。
白濁した、一見するとグレープフルーツジュースのようなこの液体ですが、その材料は納豆・ヨーグルト・イースト菌・砂糖とお湯でつくられており、化学合成物は一切なく飲んでも大丈夫なものです。
ところが、この液体はトイレの消臭・台所のヌメリ取り・生ゴミの消臭・浴槽の湯垢取り、洗濯物の油汚れ取り・野菜や果物の液体肥料・下水処理場の汚泥処理・堆肥の消臭と発酵促進などなど多彩な機能を果たすのです。
この液自身に機能があるのではなく、大気中に存在する乳酸菌などの働きを促進することによってこうした効果を発揮するのです。
ちなみに乳酸菌は『掃除や』と呼ばれ掃除・消毒作用があります。
酵母菌は『合成や』と呼ばれ、ホルモン・ビタミンを再合成し必須アミノ酸(核酸・ミネラル・脂肪酸)などを作ります。
納豆菌は『分解や』で、有機物の細胞を破砕する働きがあります。
36億年以上も前の太古から自然界に存在するこうした微生物の働きを促進することで、浄化微生物(ツリガネムシ・ゾウリムシ・ワムシ・アメーバ・ミジンコ)などが繁殖し、これを餌にするイトミミズ・メダカなどが繁殖・・・というように自然界の食物連鎖が盛んになって水質浄化が進み自然環境の循環を取り戻すことにつながるのです。
昨年、EM(有用微生物)液を使った同じ様な取り組みを学びました。EMとえひめAIとの違いは、菌の種類・数でありますが、もう一つ大きな違いはえひめAIは家庭にある素材で誰でも簡単に作ることが出来る点です。
この日は、えひめAIを開発した元愛媛県職員の曽我部義明氏が、えひめAIについての説明をされた後、参加者でえひめAIを実際に調合し、庄下川のゴミを掃除した後にえひめAIを川に投入する、というものです。
青年会議所では、この後6ヶ月間にわたって定期的にえひめAIを投入し、効果を測定するという一連の事業を行います。
曽我部氏によれば、河川浄化のためにはその流量の1万分の1を投入することが必要で、今回の取り組みはそれまでの量を投入出来るわけではありませんから水質浄化の効果はあまり期待できませんが、消臭効果は十分に表れるであろう、ということです。
EMを使った各地の取り組み事例でも、まず一定地域の各家庭が継続的にこれらを使うことによって、下水を直接川に流している地域では河川の水質浄化が顕著に表れるということです。
尼崎市においては、下水道普及率がほぼ100%であり、家庭排水が河川に流れているわけではないので少し状況が異なり、海抜0m地帯が多く更に尼崎市の臨海部は細くくびれた形なので外海との海水の入れ替えがなかなか進まず、水質浄化は進まないのも事実です。
港内や運河のヘドロ浚渫なども必要で、こうした上流部から浄化の取り組みをすることも大切です。
この日は、岡野都市整備局長も私服で駆け付け、ゴム長姿で川のゴミ除去にも一役買って居られました。